ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

ビール腹

2010-07-04 | Weblog
 夏になるとビールを飲みすぎ、樽のような太鼓腹がいちだんと、出張ってくる。ふつうはそうなのでしょうが、わたしは毎夏、体型がスリムになります。不思議な現象ですが、もう何年も続いています。原因は、夏の酷暑と多汗。
 そして秋ごろから次の夏前まで、脂肪はまた蓄積されていく。まるで、冬眠をひかえた山の熊などによく似ています。そういえば、冬場のわたしは、動きがにぶくなるようです?
 わたしの仕事は、京都府と滋賀県を毎日、車で走りまわること。配達営業をやっていますが、冷房をそこそこ効かせた愛車から降りると、外は熱帯。そして得意先の事務所は白クマさんの住まいのよう。
 このように寒冷地と熱帯の行き来を、夏場の毎日、何10回も繰り返します。汗まみれになりますので、車中ではミネラルウォーターをがぶ飲み。おかげでダイエットにつとめずとも、勝手自然に腹がへこむのです。

 「夏バテではないですか?」ともいわれます。たしかに、急激な腹脂肪減は、そうかもしれません。酷暑のこの時期、ガツガツと本を読むこともなくなり、駄文のひとつでも書こうかという気も失せる。
 バテルは辞書では「ばてる」であって、漢字がない。「果てる」が変化した語でしょうが、ぐったりし、元気がなくなる。果てるは「はててしまう」、すなわち失せる、死ぬ。

 「ケガレ」も関連語です。ケガレは「気が枯れる」。気(き・け)、元気、活力、気力が枯れる。生命エネルギーが減退することをいいます。
 「ケガレ」に汚れや穢れなどの漢字が、後世に当てられたために、本来の意味がわからなくなってしまったのだと思います。
 水が涸れるも同様。「離れる」(かれる)も同じく、霊魂が肉体から離れてしまうことをいいます。

 腹がへこむのは歓迎ですが、果て、気が枯れつつある状態では、つらいものがあります。
 ところで「果てる」「気枯れ」については、昨年の夏にこのブログで書いているのですねえ。ああ、やはりバテているのですね。
<2010年7月4日>
コメント (4)
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