DNPホームページには、創業史がつぎのように記されています。
文明開化まもなくの明治9年(1876)10月9日、秀英舎(大日本印刷の前身)が誕生。「印刷」を通して知識・文化を広めなければならないという情熱をもって、佐久間貞一ら4人が創業を開始した。仏教・神道布教のための新聞や一般日刊新聞の印刷をてがけた。
また、秀英舎が印刷した『改定西国立志編』は、厚紙の開発から行った、日本ではじめての純国産の洋装本であった。新しい時代に迷う明治の人々の心を高揚させ、大ベストセラーとなる。こうして時代は、印刷技術の発展とともに、雑誌の創刊ブームへと移っていく。
書籍・雑誌の印刷を軸に拡大していった秀英舎は日清印刷と合併し、昭和10年1935に、大日本印刷株式会社となる。
「秀英舎」が最初の社名ですが、命名したのは勝海舟。初代社長に就任する佐久間貞一が勝を訪れた。新しく設立する印刷会社の名を、選定していただきたいと。
海舟は「将来、英国の右に秀でる覚悟で、事業の発展に努力せよと激励した。そして筆をとって『秀英舎』と題して佐久間に与えた」。英国の右に秀でる会社の意である。<『七十五年の歩みー大日本印刷株式会社史』昭和27年 大日本印刷株式会社刊>
DNPには、創業の勝精神がいまも衰えず、活きているのではないでしょうか。英国はさておいても、世界一流を技術でもヴィジョンでも「目指し発展に努力する」
展望や戦略の揺らいでいる組織は弱い。ヴィジョンの無いに等しい組織などは問題外だが、DNPにとって、勝海舟が与えた世界一流を目指し努力せよという課題は、いつまでも永遠に不滅であろう。
坂本龍馬に明け暮れる今年だが、DNPにも不滅の遺伝子として、龍馬同様にいまも勝海舟の精神が息づいているのかもしれないと思うと、実に興味深い。
<2010年7月26日>
文明開化まもなくの明治9年(1876)10月9日、秀英舎(大日本印刷の前身)が誕生。「印刷」を通して知識・文化を広めなければならないという情熱をもって、佐久間貞一ら4人が創業を開始した。仏教・神道布教のための新聞や一般日刊新聞の印刷をてがけた。
また、秀英舎が印刷した『改定西国立志編』は、厚紙の開発から行った、日本ではじめての純国産の洋装本であった。新しい時代に迷う明治の人々の心を高揚させ、大ベストセラーとなる。こうして時代は、印刷技術の発展とともに、雑誌の創刊ブームへと移っていく。
書籍・雑誌の印刷を軸に拡大していった秀英舎は日清印刷と合併し、昭和10年1935に、大日本印刷株式会社となる。
「秀英舎」が最初の社名ですが、命名したのは勝海舟。初代社長に就任する佐久間貞一が勝を訪れた。新しく設立する印刷会社の名を、選定していただきたいと。
海舟は「将来、英国の右に秀でる覚悟で、事業の発展に努力せよと激励した。そして筆をとって『秀英舎』と題して佐久間に与えた」。英国の右に秀でる会社の意である。<『七十五年の歩みー大日本印刷株式会社史』昭和27年 大日本印刷株式会社刊>
DNPには、創業の勝精神がいまも衰えず、活きているのではないでしょうか。英国はさておいても、世界一流を技術でもヴィジョンでも「目指し発展に努力する」
展望や戦略の揺らいでいる組織は弱い。ヴィジョンの無いに等しい組織などは問題外だが、DNPにとって、勝海舟が与えた世界一流を目指し努力せよという課題は、いつまでも永遠に不滅であろう。
坂本龍馬に明け暮れる今年だが、DNPにも不滅の遺伝子として、龍馬同様にいまも勝海舟の精神が息づいているのかもしれないと思うと、実に興味深い。
<2010年7月26日>