ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

消えたクマゼミ

2010-09-05 | Weblog
 クマゼミの大合唱「シャワシャワシャワ~」のことを何度も書いてきましたが、ついに鳴き声は消えてしまいました。
 はじめてこの大声に興味をもったのは7月下旬。京都文教大学を訪れたときです。ケヤキに鈴なりになって叫ぶクマゼミに驚いたのがきっかけでした。

 ところが8月31日に同校を訪れ、正門脇の受付で守衛さんと話していますと、「ついにクマゼミの鳴き声が消えましたよ」
 耳を澄ますと、キャンパスは沈黙の世界。セミはチュンとも鳴きません。チュンは雀ですので、シャワともジ―ともミン、二―も聞こえてきません。
 「いつから鳴きやみましたか?」。花木や生き物にくわしい彼は、「2~3日前から声がしなくなりました。8月29日あたりが節目だったようです」

 原因は夏が終わったからでしょうか? いえいえ、そんな訳がありません。真夏の暑さは閉口するほど、ずっと続いています。31日、京田辺市では今夏、国内最高気温、38.9度を記録しました。9月になっても残酷暑の日々が続いています。夜明け前、いくらかしのぎやすくなりましたが、クマゼミがその涼しさで全滅したとは思えません。

 クマゼミ成虫の寿命は、30日くらいという説があります。地上に出たセミは1週間ほどで死ぬと、一般にいわれているのですが、どうも成虫1ヶ月生存説が正しいのではないか? そのように思えてなりません。
 7月下旬から8月早々にかけて、はじめて陽を浴びた成虫は、8月下旬あたりに一斉に命を閉じるのではないか? そうでないと真夏が延々と続く今夏、クマゼミの同時消滅を説明することがむずかしいのでは?

 来年の夏、7月中下旬から9月初旬まで、クマゼミ成虫の誕生から消滅まで、鳴き声の変遷を克明に手帖につけて、調べてみようかしら。しかし1年後、そのようなことは忘れ去っていることでしょう。
 ある方に来年の計画のことを話しましたら、「1年後の7月、宿題を覚えていますか?と声をかけてあげます。安心して、セミのことは忘れてください」。はい、そうしましょう。
<2010年9月5日>
コメント
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