生物見遊散歩

「生物」を「見」て「遊」ぶ「散歩」を「(生)物見遊散(歩)」と呼んで、「自然観察」を楽しんで行こう。

南港野鳥園・夢洲

2025年02月10日 | 自然保護
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南港野鳥園です。万博会場の夢洲が、「北池」越しに見えています。

「南池」の方です。

オオバンの中に白い鳥が見えています。

写りが悪いですが、ツクシガモです。

ここしばらく、南港野鳥園にツクシガモが来ている様です。

夢洲が万博による改変のため、水辺環境が悪くなって、ツクシガモが夢洲に行けずに野鳥園に来ていた様です。夢洲には、もっと沢山来ていたのですけどね。

夢洲を、咲州庁舎の高層階から眺めています。
 

左の方が、万博会場の「つながりの海」のエリアで、地盤改良(底がセメント固化)された上、一様に海水が張られる事から、多様な水環境が損なわれました。


ここは、生物多様性ホットスポットに指定され、湿地・干潟やヨシ原、開放水面と色々な環境が見られた場所です。

ツクシガモは、この時期に夢洲では、今、南港野鳥園で見られるより、もっと多く飛来していました。

これが、今、南港野鳥園にしか来られなくなっているものと考えられます。

もっと、悲惨なのは、シギ・チドリ類への影響です。湿地・干潟環境が完全に損なわれるため、居場所がなくなります。

セイタカシギと言う希少種が、ここで営巣・繁殖していましたが、今年は、その場所が失われてしまいます。

万博のアセスメントで、博覧会協会が示した鳥類への配慮が示されていますが、この様な評価が、環境NGOから示されています。
↓↓↓

ここでも、この一端を大阪自然環境保全協会の資料から抜粋しておきます。

夢洲の多様な環境は、博覧会協会の環境影響評価書では、この様に示されています。

そして、大阪自然環境保全協会の夢洲フォトアルバムでは、夢洲は、この様な環境で、多様な鳥類が見られたことが示されています。

博覧会協会は、鳥類に対して、この様に配慮したと公表していますが、全く不十分なももでした。



特に、問題なのは、鳥類への配慮が不十分なだけではなく、この万博終了後は、西側の緑地を残すとしているだけで、その他は全て更地にして、国際観光拠点として埋立て、開発される計画になっている事です。

大阪市のその後のこの様な計画で、「いのち輝く未来社会のデザイン」が、本当に実現されて行くのでしょうか。

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