世界には七十億人を超える人たちがいる。
地上を去った世界には、五百億人の霊人たちがいる。
地獄という世界には、
あなた方の先輩で迷っておられる方がたが
何十億人もいるのだ。
そうした人たちに、一人ひとり手を差しのべることが、
どれほど難しいことであるか、
あなた方はわかっているであろうか。
それは、一人、二人の力でできることではない。
それは、全人類を挙(あ)げてやったとしても、
そう簡単にできることではないのである。
我らは、そのような偉大なる理想のもとに
旗を掲(かか)げているのである。
これより後、一切の妥協(だきょう)はない。
これより後、神理は、ただひたすら行軍(こうぐん)をしてゆくのみである。
我ら、生命(いのち)尽きるとも、
その法の灯(ひ)は途絶(とだ)えることはない。
この日の本の国に、掲げられた神理の法灯は、
決して消してはならない。
この法灯を守りつづけ、広げつづけ、
そして日本に、全世界に広げつづけてゆくことこそ、
我らが今生(こんじょう)の使命なのである。
我らが肉体の生命など、
このようなものは何の関係もない。
我らの存在は、使命そのものであるということを
知らねばならない。
大いなる使命が、使命そのものが、我らの生命であるのだ。
それを外したところの肉体の生存など、
こんなものは何の役にも立たないということを
知らなくてはならない。
我らが魂は、生命は、
神の使命なのだということを忘れてはならない。
使命そのものが、今、生きているのだ。
使命そのものが、今、集っているのだ。
あなた方は、使命としての存在であるならば、
使命としての存在は、
その使命を自己展開してゆくところにこそ、
存在の意味があるはずである。
さすれば、己の使命に気づけ。
己の使命に目覚めよ。
あなたが今、何を悟らねばならぬかを知れ。
何を悟らねばならぬかがわかったならば、
じっとしていられようか。
じっとしていてはならない。
それは、あなた方が自らの存在を否定することになる。
あなた方は、自らの力のかぎり、
知恵のかぎり、叡智(えいち)のかぎりを尽くさねばならない。
光を広めることだ。
光を強くすることだ。
多くの人びとの心に愛の火を灯すことだ。
それのいったいどこが間違っていると言うのか。
なぜ、それができないのか。
なぜ、恥ずかしいのか。
なぜそんな、人びとのたわいのない、
とるに足らない中傷や非難を恐れるのであろうか。
真実の使命に目覚めた時に、
あなた方がしなければならないことは、
一筋である。一つである。一条である。
そこに、道が開けてくるであろう。
その道が、あなた方にとっての、
あなた方自身の悟りの道なのである。
その道は無限である。
尽きることがない。終ることがない。
なぜならば、我らの親であるところの神は、
大宇宙のアルファであり、オメガであるからである。
初めであり、終わりであるからである。
そうして、初めなく終わりなき存在であるからである。
ゆえに、我らもまた、
アルファであり、オメガであり、
初めであり、終わりであり、
始まりなく終わりなき存在なのである。
ゆえに我らは、この使命に目覚めた時に、
初めもなく終わりもない存在とならねばならない。
それは、無限の大道(だいどう)をめざして、
永遠の大道をめざして、
この神の創られた世界を光に満たす行為にほかならない。
それが、あなた方の悟りの極致でなくて、
いったい何であろうか。
あなた方の思いにおいて、活動において、
初めも終わりもないということを、
全生命が、全転生が、全転生輪廻(りんね)が、
永遠の生命そのものが使命の塊(かたまり)であり、
使命の行軍であり、
使命そのものの自己展開であるということを、
知ることである。
その使命とは――
他を愛せよ。
神の光を愛せよ。神の光で満たせ。
世の中を明るくせよ、幸福にせよ。
すべてを幸福に満たせ。
――こういう号令である。
これが使命なのである。
それがあなた方のなかに宿っているものなのである。
これに関して、初めも終わりもない。
すべてを貫くことである。
一本で、一条で、この道を貫くことである。
それが、あなた方の悟りの極致へ向かう道であるということだ。
私は、あなた方に大いなる道を示した。
これから、その道を一人ひとり歩んでいただきたいのである。
得られるものは少なく見えるかもしれない。
そんなに生やさしいものではないかもしれない。
しかし、永遠の大道とは、
その道を歩む者にしかわからない幸福を内蔵しているのである。
その幸福を手にしてほしい。
味わってほしい。
味わわなければ、その幸福の意味がわからない。
値打ちがわからない。
ゆえに、味わっていただきたい。
味わった者だけがわかる、
悟りの味が、悟りの香りが、そこにあるだろう。
自らの使命をどこまでも深く自覚し、突き進んでいただきたい。
それが私の願いである。
---owari---
度々、コメントをいただき、有難うございます。
とても博識であられる「もののはじめのiinaさん」からむつかしいお話でしたとのご意見に恐縮いたしております。
このお話は今世、救世主の活動の支援を使命としてお生まれになった方々へのメッセージなので、厳しく、難しい内容となったものと思われます。あしからず。
このお話を通じて、何か啓発されるもがあれば幸いです。
これを読んで「世界がもし100人の村だったら」を連想しました。
100人の村は、現実をつづっていますが、コチラは啓発ですしょうか。