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日本の美点を見直そう(後編・下)

2022年11月18日 | 日本
(自国の歴史を知り、善悪などを公正な観点から見ていこう)
この国の成り立ちには、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)の発展・繁栄系の力強い教えと、天照大神の「和」の精神、「清らかさ」というものがあります。

天照大神が説くことは、主として、「穢(けが)れなき心」や「清らかさ」です。「罪や穢れがある者は禊祓(みそぎばら)いをして清らかになりなさい」ということを、まず言います。これは、仏教的に言えば、反省の心でしょう。

そうした清らかな心を持つことと、「みなが協調して、仲良くやっていけるような世界にしなさい」という、和の心を説きます。それは、ある意味でのユートピアでしょう。

そういう考え方と、発展・繁栄の考え方、この両方によって、実は国体が成り立っているのです。

そして、学問的な部分については、日本オリジナルのものだけでは十分ではないところがあったので、仏教が移入され、仏教研究がずいぶん行われました。その担い手が学者のはしりです。そういう学者がたくさん出てきて、知的レベルも上がったのです。

知的レベルとしては、もちろん、奈良仏教にもそうとうなものがありますが、平安仏教においても、空海の書いた本を見ると、のちのカントやヘーゲルも驚くような、非常に高いレベルの観念論を展開しています。思想的には、すでに完成の域に達していて、それ以上発展の余地がないぐらいのレベルまで行っています。日本は、そういう国だったのです。

その意味で、日本の国全体、国民全体が、日本の歴史というものを、もう少し正当に見直す必要があると思います。

もちろん、日本には、失敗したところもありましょうが、日本の美点を見直し、諸外国の歴史ともよく見比べてみて、「自分たちは、こういう民族であり、こういう人々であり、こういう国なのだ」という、正しい自己認識、アイデンティティー(独自性)を持たなければいけません。

例えば、「メディアが、こう言った」「マスコミが、こう書いた」「外国から、このように言われた」などということで、あまりグラグラするのではなく、自分たちの歴史については、自分たちで、きちんとした認識を持つ必要があります。それが「自信」の部分につながってくるのです。

やはり、自国の歴史をきちんと知った上で、外国のことを勉強して自国と比較し、その善悪などを公正な観点から見ていくことが大事だと思います。

---owari---
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