(第三章 人間関係をうつす鏡 ⑨)
周囲の人をお世話していくとき、自分の限界点を知ってください。あなたの限界は、あなたが相手をお世話しているときに、ハッキリとその姿を現します。
ひどく疲れた、あるいは、『何でこの人はいつまでたっても変わらないの?』と、相手に腹を立てて取り乱してしまったなら、それがあなたの限界点です。
限界点に達したのなら、いったんお世話から手を引いて、あなたの心が落ち着くのを待つことです。あなたの心がパニックを起こしたままでは、良い関係は保てません。少し距離をとることが、相手にとっても良いのです。
これは自己中心的な考えではなく、お互いの関係を含むための知恵のひとつです。人命救助を思い出してください。救助の基本は、まずは自分自身の安全確保です。救助隊が自分の安全を無視したのでは、助けるどころか。余計に悪い結果を生む恐れがあります。
自分の力が及ばなくて、ひどく悲しくなるかもしれませんが、誰かを助けるためには、あなたの持てる力の最大75%までがちょうど良いのです。どんなに助けてあげたい、お世話したいと願っても、残りの25%は自分のために取っておかないと、やがて共倒れになって、お世話をすること自体が憂鬱(ゆううつ)になるかもしれないのです。
(平池来耶(ひらいけらや)著書「『運命の鏡』スピリチュアル・マスターが伝える魔法のメッセージ」から転載)
---owari---
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