今は個人主義が全盛なので、母親が努力して育てた子供であっても、結婚するとあっという間に縁がスパッと切れ、別家庭を持つことになります。
結婚後も親と一緒に住むと、けんかばかり起きるようなことが普通なので、「そうした悩みや苦しみをつくるよりは、別の家庭のほうがよい」ということで、別所帯が当たり前になり、核家族化しています。
これにはこれなりの、よいところもありますが、当然、反作用もあるわけで、日本的伝統のよさの部分が消えていっているところもあります。
また、これから先、高齢人口が増えていきますが、「高齢で仕事や収入がなくなった人たちをどうするのか」という問題も出てきています。
ただ、“家庭のノウハウ”が消えているため、誰の責任でもなく、「国が責任を取れ」というようなかたちになってきているのです。
「家庭のなかで出来のよい子供が、両親の面倒を見るような生き方も一部あるのではないか」と考えています。それは、「年金や老後の医療福祉等の問題で、『お金が足りない。税金が足りない』と言っているけれども、ほかの生き筋もあるのではないか」ということです。
例えば、相続を非課税にしたりして、親の面倒を見る人に財産を譲(ゆず)るようにしてもよいかもしれません。
戦前には年金はありませんでしたが、飢え死にしたり捨てられたりする老人はいなかったので、年金がなくても、それでうまくいっていたのです。
したがって、そういう生き方も、一部、復活させていかなくてはならない面もあるのではないかと考えています。
それにしても、別の家庭に育った者が、“違う文化”のなかで家庭として生きていくためには、そのための心得が要るかと思います。そこで、「嫁の心得」というものにフォーカスしてお伝えします。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます