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日本人のルーツ

2016年01月09日 | 日本

戦前戦後において、日本人のルーツは北方騎馬民族説や南方民族説が入り乱れて議論されてきたが、ルーツはそのような浅い歴史観ではない。

世界最古の土器(何を煮炊きしたかが分かる最古の痕跡)の発見は、1万4000年前の縄文時代草創期からこの日本に定着していた民族がいたということを語っている。

日本人のルーツは、メソポタミア文明より古いシュメール文明の民が移住してきたと言われており、また、太平洋にあった高い文明を持ったムー大陸の沈没時に難を逃れて渡ってきた海洋民族の末裔が日本人のルーツであるとも言われている。

以下はNHKニュース「おはよう日本」2015年5月29日 放送の内容です。
近年、DNAの分析技術が高まる中、日本人のルーツにつながる新たな事実が明らかになりつつある。

日本周辺の国の人と比べて、DNAの特徴にはっきりとした違いが見られる。
そして、その原因が、私たちの先祖「縄文人」にあることが分かってきたのです。

縄文時代は1万数千年前から2千数百年前まで続き、当時暮らしていた人たちは、多くの遺跡や縄文土器を日本各地に残しました。そして今の日本人は、この『縄文人』と、後に大陸からやってきた『弥生系』の人たちを先祖にしていると考えられています。

これまで500人以上の日本人、さらにアジアの数千人のDNAの特徴をもとに1人1人の人を座標に落として、どれくらい違いがあるのかを解析した結果、アジアの大陸の人は比較的分布がまとまるのに対し、日本人はそれと大きく違う範囲に分布していることが分かったのです。

日本人は中国などアジア周辺の人たちと外見は似ていますが、DNAを調べてみると、かなり違う要素を持っていることが分かってきたのです。

そして、縄文人のDNAを直接調べられたことで、その原因が縄文人の影響である可能性が高まってきたわけです。

アジアの人とはかなり違う特徴を持つ縄文人とは、そもそもどんな人だったのでしょうか?
近年、男性だけにある『Y染色体』のDNAの調査から浮かび上がっている。

Y染色体というのは、父親からその息子に受け継がれていくのが特徴で、その変化を調べると男性の先祖をたどっていくことができます。

世界中で調査が行われた結果、男性は古い先祖から次々に分かれてきて、現在世界中には大きく分けて『A』から『T』まで20のグループがあることが分かってきた。

このうち古いタイプは人類誕生の地と考えられているアフリカに多いのですが、実は日本人の中には、比較的古いと見られる『D』というタイプの人がいることが分かったのです。

Y染色体が示す 日本人の姿とは、
日本人の半数は、中国や韓国で多数を占める「O」というタイプでしたが、それに次いで多かったのが「D」で、3割を占めていました。

Dグループは、アジア大陸では韓国、中国ともにほとんどみられない。 Dグループは分岐のかなり早い時点で誕生したということが考えられることから、Dグループは縄文系であるというふうに考えられている。

日本に古くから住んでいた縄文人を『D』、比較的近年、大陸からやってきた弥生系の人を『O』とすると、そのつじつまが合うと言います。

DNAの研究では今、日本人のルーツについて新たな説が出てきていますが、まだまだ分かっていないこともたくさんあります。今後さらにDNAの研究が進めば、私たちの先祖の知られざるドラマがもっと明らかになってくると、放送では結んでいた。

さて、今、世界では日本の柴犬や秋田犬を愛好する外国人が大変増えている。
それは、日本犬が賢くて、大人しくて、飼い主に従順な忠犬であることが、広く認められてきたからです。

日本犬が賢くて、大人しく、従順な犬として、長く日本人に育てられてきたからこそ、DNAのレベルまで情報が刻印され受け継がれてきたのではないでしょうか。

同じように、島国である日本は長く外敵から守られてきた。
平地や海山などに食料が十分にあったために、住人は争うことなく、食料を分け与え、助け合い、長く穏やかに暮らしてきたことが、現在の日本人の性格(DNA)をつくってきたのではないでしょうか。

これも、よき環境を与えられた結果であり、神仏に感謝しなければならないと思います。

---owari---

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