このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

人間の器

2020年10月26日 | 人生
人間の器(うつわ)には、天性のものがあるだろう。
しかし、天性の大器といえども、
しかるべき立場に置いてみないと、その輝きは分からない。
しかも、その器ができる前には、必ず修行(しゅぎょう)の機会があるものだ。

幕末維新の頃の大物について考えてみる。
勝海舟(かつかいしゅう)はその胆力(たんりょく)と見識で鳴り響いている。
胆力は剣の修行と座禅(ざぜん)で練り上げたものだ。
見識は蘭学修行に徹したことや咸臨丸(かんりんまる)の艦長として、
アメリカへ渡った経験が基になる。
そして、時代がその人となりを選び出してきたのだ。

坂本龍馬(さかもとりょうま)も小さいころは泣き虫だったという。
実家の事業経営の才覚、気風を受け継ぎ、
剣の修行で名を成したことが、彼を時代の申し子とした。
西郷隆盛(さいごうたかもり)も島流しで、精神力を練(ね)った時代があったのだ。

逆境(ぎゃっきょう)に耐(た)え、人を恨(うら)まず、運命を呪(のろ)わないことだ。
自助努力の精神と寛容(かんよう)な心が、人間の器をつくっていくのだ。

---owari---
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