このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

負け犬となるな

2020年10月27日 | 人生
あなたは負け犬というのを、見たことがあるか。
二匹の犬が喧嘩(けんか)をすると、噛(か)み合ったあとに勝負がつく。
負けた犬はまるで白旗よろしく尻尾(しっぽ)を股(また)の間に挟(はさ)んで、
耳をたれ、きゃいんきゃいんと逃げていく。

そして、あるとき勝ち犬と路上でばったりと出会うと
またしても、尻尾を股に挟んで、目を伏(ふ)せて、
助けてと、哀願(あいがん)するように、道をよけていく。

何も勝つことばかりが人生ではない。
闘い続けることのみが美学でもない。
負けのなかにも人生の真実がある、知恵もあるだろう。

しかし、負け犬というものは、実際に受けた傷以上に、
心の傷が深く、痛みが長引くようだ。
肉体的痛み以上の損失に甘んじているのだ。

人生には全勝も全敗もないのだ。
必ず、何勝何敗かになる。
心のなかに、負け犬の入れ墨(ずみ)を彫(ほ)るのは、よしたほうがよい。
棺桶(かんおけ)の蓋(ふた)が閉じられるときに、勝敗を数えても遅くはないのだ。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人間の器 | トップ | 立ち向かう努力、粘る努力 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人生」カテゴリの最新記事