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世界的貢献のための四提案④「国際伝統医学研究所」を開設せよ

2019年03月26日 | 日本

諸科学一般の潮流に従って、医学は二十世紀に根本変革をとげました。その功績は間然(批判・非難)するところがありません。が、その欠陥も指摘されはじめています。というわけは、もっぱら科学的とされる人体へのアプローチは、もろもろの伝統医学が行ってきた。

 

エネルギー的、心理学的、ないし霊的な側面のすべての統合を果たしえなかったからです。両者間の実りある対話を繰りひろげるべき時が来ました。この種の対話は、すでにヨーロッパ、アメリカで行われ、とりわけ中国において顕著です。

 

中国は、鍼灸の維持とともに、ホメオパシー(同毒療法・同種療法)の開発にも躍起だからです。この方面で、日本の役割は決定的たりうるでしょう。貴国は、先進国中で、何百年来このかた、この別の医療を実践してきた唯一の国だからであります。

 

この役割を、将来、中国に渡してしまっていいのですか。

なぜ、皆さんは、「国際伝統医学研究所」といった大規模施設を日本に創ろうとなさらないのでしょうか。日本、中国、チベット、インド、アラブ、アフリカ、マヤなどに伝わる古来の医術を一堂に集め、こうしたグローバル・アプローチと、現代の分断的テクニカル・アプローチとを両立させる試みはいかがでしょうか。

 

高い、とおっしゃるのですか。いやはや、これ以上、私に繰り返させないでください。普遍的目標をかかげて進むことで民族の誇りを取りもどせるとしたら、長い目で見れば、どれくらいメリットがありますことか!

 

実を言って、ある問題を解決する上に、純粋に経済的な方策を取るか、政治的方策を取るかの違いは、そこにあるのです。前者は、速攻型の利益追求を事とし、後者は、共同体生活のあるゆる面を考慮に入れた、長期戦略の利益追求を目的とする、ということであります。

この章は終わりです。

 

---owari---

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