さて、ここに驚くべき一つの状況があります。
大いなる霊性の指導者たちは、世界を飛びまわって、メッセージを発しつづけています。ローマ法王や、ダライ・ラマをはじめとして、これらの指導者がそのためにフランスに見えることもしばしばです。しかるに、神道は、日本列島に籠(こも)ったきり、出てこようとはしないのです。
たしかに、神道のなかには純粋に日本的なものがあり、また、いつまでもそうあって然るべきでありましょう。しかし、すでに見たとおり、自然の神々は、あらゆる人間に語りかけてやむことがありません。
願わくば、どなたか大宮司が世界を駆けめぐり、自然の聖性をさししめされんことを。そうすれば、それは、日本人自身の上に応報となってめぐり来たり、自らのルーツに対する信頼回復をもたらしてくれるでありましょう。
---owari---
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