(心のあり方に合わせて肉体も変わる)
この世的なことが原因で、体の具合が悪くなることは、もちろんあります。物質的なことや事故など、いろいろな原因があります。しかし、その場合には、この世のルールに基づき、多少なりとも生活のあり方を変更することで、体を治すことは可能です。
例えば、肥満に関しては、食べる物を調節し、カロリー摂取量(せっしゅりょう)を減らせば、簡単に痩(や)せます。あるいは、タバコを吸いすぎて肺ガンになったのなら、タバコをやめれば、治る可能性は高いのです。
ただ、「人間の体は、車と同じような物であって、変わらないものだ」という考え方を捨てないと、宗教パワーで病気を治そうとしても、治しづらいのです。
あくまでも、本体は霊体のほうであり、霊体のほうからの影響によって、肉体も変わってくるわけです。魂のあり方、心のあり方は、外側に、だんだん、にじみ出てきて、少なくとも人間の外見に表れてきます。同じように、それは体のあり方にも影響するのです。
この地上を去った世界では、人間は、本来、自由自在に思いどおりの姿をして、非常に創造性に満ちた生き方ができます。
みなさんは、「自分の体を、いかようにも変化させることができる」ということを、やがて、あの世で学ぶことになります。
そして、この世でも、心のあり方に合わせ、姿が変わってくるようになります。これは天台大師の説いた「一念三千(いちねんさんぜん)」によく似たものです。
病気が、この世的な不節制、不養生によって起きているのであれば、それは、「穴の開いたバケツに、いくら水を注いでも、水は溜まらない」というようなものです。
この世的な不摂生、不養生の部分で、病気との因果関係のはっきりしているものがあれば、それに関しては、多少、努力して変え、精進しなければいけない面はあるでしょう。
一方で、「あの世では、すべてが霊体である。この世なんか、どうでもいい」などという考えもあろうかとは思います。
しかし、この世には一定の法則があるので、あまり無茶をしないことが大事です。医者が言っていることも、全部が間違っているわけではなく、「これは体に悪い」とよく言っていることは、だいたい合っているのです。
ただ、医者が、「一生、絶対に治らない」と言う場合には、間違っていることはよくあるので、「そんなことはない。人間は、その考え方によって、人生を変えることができる」と考えなくてはなりません。
---owari---
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