(「細切れの時間」を大事にする人が成功の軌道に乗る)
若い人に対して、さらに述べておきたいのは、「人間が持っている一日の時間は、みな同じである」ということです。もちろん、寿命の長さは人によって違うかもしれませんが、誰にとっても一日は二十四時間であり、変わらないのです。
この二十四時間を、どう過ごし、どう使っていくかによって、未来は変わってきます。それは非常に公平なものです。
この二十四時間を使って成功していくために、私がみなさんに強く勧(すす)めたいことは二つあります。
一つは、「細切れの時間を大事にする」ということです。
十分や十五分という細切れの時間を大事に大事に使ってください。「まとまった時間が、どこかでポンと出てきたら、勉強しよう。何かをやってみよう」などと考えているようでは駄目(だめ)なのです。
遊びであれば、「夏休みが来たら、こういうことをしよう」「どこかで休暇(きゅうか)が取れたら、こういうことをしよう」という考えでもよいかもしれませんが、勉強の場合には、それではいけません。
成功の軌道(きどう)に乗っている人は、おしなべて、細切れの時間を大事にしています。十分や十五分という時間を使って、こまめに勉強しているのです。
例えば、語学は、十分や十五分という細切れの時間を上手(じょうず)に使わなければ、まず一流レベルまでは行けません。
語学で一流になる人は、一日のなかから小さな時間を上手につかみ出して勉強しています。電車のなかや会社の昼休み、トイレや風呂(ふろ)のなか、寝(ね)る前のちょっとしたひとときなど、少しずつ時間を取って、こまめに勉強しています。こういう努力をしなければ、まず一流までは行きません。「語学に天才なし」なのです。
各人の一日の持ち時間は、睡眠(すいみん)時間も含(ふく)めて二十四時間しかありません。したがって、やるべきことは、細切れの時間、小さな時間を大事に使い分けながら、努力を継続(けいぞく)することです。これが語学の王道です。
特に、社会人になると、一時間や二時間という、まとまった時間は、そう簡単に取れるものではないので、十分や十五分の小さな時間、細切れの時間を大事にする必要があります。
---owari---
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