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障害を持つ子供を育てる親の心構え(後編)

2024年12月29日 | 人生
(「自助・努力の精神」を養わせるなかで得たものが、宝物となる)
もう一つは、お子さんの側の問題です。
障害がどの程度なのかは分かりかねますが、確かにそれは大きな試練であることは事実です。

ただ、私たちが知らねばならない前提があります。
親子は、肉体的には確かに似たような顔立ちをしたりしていますが、子供というのは親の所有物ではありません。その肉体に宿って修行をしている魂は、あくまでも独立した魂です。過去に何らかの縁生(えんしょう)があったことは事実でしょうが、少なくとも、みなさんの魂とは別な魂です。個性ある魂が宿っているのです。

その魂が、今そういう姿を持って修行をしているということは、これは尊い修行をしているのです。人間として、それほどの苦痛に耐えながら生きていかねばならないという修行は、おそらくは、他の人の数百年、数千年に匹敵するような、大きな仕事だろうと思います。

どうか、そうしたお子さんが、勇気を持って挫(くじ)けずに生きていけるように、常に明るい心を持って生きていけるように、励ましてあげてください。

そして、「あなたがたも、今、大いなる使命を受けているのだ。そうしたハンディを負って生きていくなかにも、勇気ある生き方はできる。他の人の参考になる生き方は必ずできるはずだ」と、そういう自覚を与えてあげることです。

障害の程度によって考え方は違うと思いますが、大事なことは、決して、他人の同情を求めるような人間に育てないことです。これは大事です。

「独立心」を持たせ、小さなことであっても自分でできることを教えていくこと、「独立心」、「自助努力の精神」というものを植え込むことです。

手がなければ、足で絵を描く人もいます。口で絵を描く人だっています。いろいろなハンディを背負いながら頑張っている人もいます。

そのように、どのようなかたちからでも、「自助・努力の精神」を養(やしな)わせること、これが大事です。そうして得たものだけが、その人の今生の魂において、最善に光っている宝物となるのです。そうではなく、愚痴(ぐち)の人生や同情を受ける人生で終わったら、決して成功ではありません。

今、そういう大きな試練のなかにあるということは、それだけ魂がバネとして縮(ちぢ)んでいるということですが、この縮んだバネは必ず、伸びるときに強大な力を発揮するのです。パワーを発揮するのです。

地上において大きなハンディを持っている人というのは、ちょうどバネが圧力をかけられているのと一緒なのです。圧力が弱ければ、バネは少ししか縮みません。強い圧力であれば、バネはいっぱいいっぱい縮みます。

それが地上を去ったときにどうなるか。縮んだバネは伸びます。この伸び方は、圧力のかけ方に比例します。今世において大きなハンディのなかを生きた人ほど、来世において大きく伸びていきます。

それだけ魂が輝いているのです。力がついたのです。
それを信じることです。そして、決して後退しない生き方をしていくことです。親子ともども、どうか建設的な生き方をしていただきたい。そう思います。頑張ってください。

---owari---
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