自分は運が悪いと嘆(なげ)いている人のところに、
ひょっこりと運が転(ころ)がり込んでくることはめったにないことだ。
まれに運が巡(めぐ)ってきても、ぐずぐずして取り逃(に)がしてしまうものだ。
まことに運命の女神には前髪だけあって、後ろ髪がないと、いうのは至言(しげん)だ。
待ち構(かま)えていて、すっと前髪を捕まえてしまわないと、
幸運はするりとすり抜けてしまうものだ。
いつも不幸感覚を抱(だ)きしめていると、
未来からやってくるものが、すべて悪魔の使者、
悪魔の贈り物に見えるのだ。
自分の過去が不幸の連続だったという人にも、未来は開けない。
いつかしら、不幸を愛し、不幸と自分とが一体化しているからだ。
自分は強運だと信じなさい。
恵まれたことは素直に喜び、
厳しかった現実は、修行(しゅぎょう)の糧(かて)だと考えなさい。
感謝する心が、必ずや未来を切り開くだろう。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます