ヒーローはいつも、
深い悲しみの中にいる。
傷ついて、傷ついて、
愛する者たちを守りたくて、
戦い続ける。
理解されることは、
ほとんどまれで、
法則のように誤解される。
勇気が自己顕示欲(けんじよく)だと思われ、
捨て身の行動が、
アウトローだと思われる。
現状維持型(いじがた)の人たちには、
真心から邪魔(じゃま)される。
やり手の人たちからは、
金もうけが目的だと思われる。
夜風が奏(かな)でるセレナーデは、
恋人の別れの言葉を伝えてくる。
両手の中には、哀(かな)しみしか残らない。
しかし、それがヒーローの姿。
英雄(えいゆう)は死を覚悟(かくご)して、
正義の鉄拳(てっけん)で悪を打ち破る。
孤独なのは背中だけでいい。
たとえ歴史が何と伝えようと、
街の中には、
ヒーローを見つめている眼が必ずある。
子供たちのためにもヒーローは必要だ。
ならば、都会のビル群の中で、
月を見上げて、
一人して涙をぬぐうがよい。
---owari---
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