(「自分のこと」を考える時間を減らし、周りの人たちの姿を見る)
いろいろな方法はあるでしょうけれども、いちばん単純な方法は、「自分の周りにいる人をもっと見てあげなさい」ということなんですね。
気がついてみれば、人間はほとんど「自分のこと」を考えています。ハッと気がつくと、たいてい「自分のこと」を考えています。この「自分のこと」を考えている時間を減らすことです。
そして、近くにいる人たちの姿をよく見ることです。よく見てあげることです。そうすると、愛(いと)おしくなってきます。
本当に、自分とどういう縁があるのだろう。こんなに近くにいて、一緒に住んでいる。そばで、友人をやったり、きょうだいをやったり、夫婦をやったり、いろいろしている。
じーっと見ていると、愛おしくなってきますよ。涙が出てくるぐらいです。
「どうなんだろう。何億人もの人がいるというのに、何十億人もの人がいるのに、なぜこの人は自分のそばで、この生活環境を選んで生きているのだろうか」
そのことを思うと、優しくなるなと言っても無理です。優しくなってしまいます。
ですから、自分のことを考えることを少なくして、近くにいる人をよく見てあげてください。そうすれば、自然に優しくなります。
---owari---
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