(「瞑想」や「祈り」の力をどう使うか)
「このようにしたい」という思いを実現する力は、昔からある「魔術(まじゅつ)」と同じです。魔術には白魔術や黒魔術がありますが、これは、よいほうにも悪いほうにも使える力です。私は、できるだけ物事をよい方向に持っていきたいので、みなさんが、「心の力」をよいほうに使ってくださることを願っています。
例えば、犯罪のほうにフォーカス(焦点を合わせる)して、「あそこの金庫は、どうやったら破れるのか」と考え、犯罪実現のために瞑想を使うのであれば問題です。これは“ルパン三世の世界”です。
大泥棒(おおどろぼう)になるために、「厚さ1メートルの鉄の金庫を破るには、どうしたらよいか。地下から掘っていけばよいのか」などと考え、それに関する想念をする人もいるかもしれませんが、そういう使い方はよくありません。金庫破りをするのではなく、きちんとした正当な仕事、ビジネスで、何億円、何十億円と儲(もう)けてほしいと思います。
そのように、心の力を正しい方向に使いながら、瞑想や祈りを実践(じっせん)していくことによって、みなさんは、いろいろなことを実現していくことができます。
これが現実のことであるのは、あとになればなるほど分かってくるのです。
(実社会で成功する人の「心の力」の使い方)
本当に、「思い」は現実の力です。「瞑想」も力であり、「祈り」も力です。また、頭のなかに描く「イマジネーション」も現実の力なのです。
これらはすべて、学校の試験では測れない力です。学校の試験で測れるものについては、受験によって一定の判定が出るので、「能力的には、だいたいこの程度」ということは分かると思います。
しかし、実社会に出ると、学校の試験では測れない「心の力」が加味されてくるため、試験の結果とは違う展開が現れてきます。学校での評価とはまったく違う人材が出てきて、成功したりするのです。そういう人は、「心の力の使い方」を知っている人です。
特に、心のなかで「富の形成」をイメージし、「富をつくる」ということを願った人には、そのための仕事が与えられるようになります。また、「人間関係を広げたい」という思いを強く持っている人には、そのようなことが現実に起きてきます。
したがって、「心の力を使う方法をマスターする」ことが、実は、「悟りへの道」でもあり、それは、その人に許される範囲(はんい)内で、誰にでも可能になっています。ただ、そういう「心の力」があることを知らない人には、それができないのです。
こうしたことが可能なのは、「ハリー・ポッター」の世界だけではありません。主人公のハリー・ポッターが小さな杖(つえ)を振ると、心で思ったことがドーンと実現しますが、実は、あのような杖は必要ではないのです。心の力だけで、いろいろなものが実現していくのです。
(若者には「創造的人間になる可能性」が秘められている)
何かを創造するためには、まず「考え方」を出して、次に「心の力」を信じることが大事です。
その際、その「思い」が純粋(じゅんすい)であればあるほど効き目も大きくなるので、「若さ」は決して障害にはなりません。むしろ、「若い」ということは、みなさんの可能性が非常に大きいことを意味しています。
したがって、自分の能力を限定したり、劣等感に悩んだりすることなく、「思いは実現していくのだ」ということを知ってください。
ただ、そういう「心の力」を知ったとしても、学校の勉強やクラブ活動などいろいろなことで、自分や他の人がこの世的に努力して出した実績そのものは、否定しないでいただきたいのです。その時点で頑張ったことは正当なことなので、それに関しては、客観的な評価として認めてください。
しかし、それ以外の力を発揮すれば、足りないところを補って、さらに前に進むことができるということを知ってもらえば幸いです。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます