ネット動画から見つけたお話をご紹介します。
はじめは、98年ワールドカップ・フランス大会で世界が称賛した「日本人の観戦マナーと精神」についてです。このニュースはテレビでも報道されたので、ご存知の方も多いと思います。
この大会で日本チームを熱烈に応援したあと、スタンドのごみを集めている日本人サポーターの姿が、驚きと称賛をもって、海外メディアに取り上げられた。
「日本人のサポーターはマナーが良くて、どこの国でも受け入れてくれるでしょう。全世界でこんな国民は初めてだよ。フランスW杯で負けたのに、ごみを拾って帰ったなんて素晴らしいよ」とミハイロ・ペトロビッチ監督は言った(後年、日本のJリークで監督を務めます。現在は浦和レッズの監督です)。
この大会で日本の予選敗退が決まった時、勝利に喜ぶクロアチアのサポーターに対して、日本のサポーターから「決勝リーグ進出おめでとう。クロアチアの今後の健闘を祈ります」という英語の横断幕が張られた。日本のファンは敵のチームにも敬意を表しました。
試合が終ったあと、ヨーロッパではファンから物を投げつけられることもあるから、スタジアムが非常にきれいに保たれていることに驚いた。・・・ミハエル・ミキッチ選手(現在はサンフレッチェ広島に在籍)
もう一席、お話を追加します。これは日本のJリーグでのお話です。
Jリーグ入れ替え戦の試合後、敗れた仙台のサポーターが、勝った磐田の選手たちに拍手を送ると、磐田の選手たちは仙台サポーターの前に集まり頭を下げ、磐田のサポーターは「ベガルタ仙台」コールを送り、これに応えた。
「日本のサポーターはサッカーの試合をあくまでもスポーツの範疇に収めてくれます。余計なものを盛り込んだりせずに、戦う相手のこともリスペクトしながら、スポーツマンシップに則って観戦してくれます。それで選手たちも非常に気持ちよく戦える」とザッケローニ元日本代表監督は言ったのです。
もう一題は、元サッカー選手ストイコビッチさんが日本を離れるときのお話しです。
引退を決め、名古屋グランパスとレッドスターとの引退親善試合を終え、ベオグラードに旅たつ数日前、私(ドラガン・ストイコビッチ)は家族4人で名古屋のレストランに出かけた。
レストランに入っても、誰も振り向かないので、今日は自分のことを知らない人ばかりなんだろうと4人で楽しく会話をしていた。
ところが、食事を終え立ちあがったとたん、一斉にお店中に拍手の音が鳴り響いた。
一瞬何が起こったかわからず呆然としたが、周りを見回して見ると、皆、笑顔を見せながら、こちらに向かって拍手しているではないか。
しかも、「ピクシーありがとう」と言う。感謝の言葉を口にして、なんとこの人達は、私達を気遣って、食事が終るまで、敢えて、無関心を装ってくれていたである。
ケガをして、傷心でやってきた私を助けてくれたのは、むしろ日本の方なのに、なんという人達なのだろうか。私が居た他の国でこんなに素晴らしい人達がいただろうか。私達は思わず涙が出そうになった。
本当に日本に来て良かった、と改めて思った。
私はこの日のことは一生忘れないだろう。私達の方こそ言いたい「日本の皆さん、ありがとう」と。
私たち日本人には、まだまだ武士道の精神や「和を以て貴しとなす」という聖徳太子の精神が遺伝子として引き継がれているのです。
この心があれば、どのような事態になったとしても克服できると信じています。
---owari---
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