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国歌「君が代」の真価

2016年04月17日 | 日本

南米パラグアイの「日本学校」が2年前にテレビ東京で放映された。

この学校はいわゆる日本人のための「日本人学校」ではなく、単なる「日本語学校」でもない。

「日本学校」という名前ですが,この学校に通う生徒の95%以上はパラグアイ人です。

 

この学校の校長先生、オルテガご夫婦(オーナー)は1989年から2年間、教育研修で日本に滞在されました。このときの体験より、日本の学校教育に大いに感銘を受けられたのでした。

 

日本人のように規律正しい学校生活を送り,責任感を持った子供に育つように、そして日本文化を少しでも学ばせたいとの考えから、帰国後、1993年に私立学校を設立されました。

 

この学校は幼稚園から高校まで約1700人の生徒が在籍しています。

日本語は必須科目で毎朝、全校生徒が「君が代」を斉唱しているのです。これは設立以来、毎日もう23年間続けているということでした。

 

卒業式ではKiroroの「未来へ」が卒業ソングとして歌われています。

日本語や日本文化を学ぶカリキュラム、ひな祭り、こどもの日、七夕など、日本の伝統行事はもちろん柔道部や空手部、それから日本文化を学ぶ茶道部などの課外活動もたくさんあります。

 

毎日、君が代を歌う学校が果たして、日本にあるでしょうか。

地球の反対側にある国で、こんな日本学校があり、日本を大好きなパラグアイ人が少なからずいるということに感動するのです。

 

前置きが長くなりましたが、今日はこの「君が代」について、お話します。

皆さんは世界の国歌の歌詞の内容をご存知でしょうか。

他国の国歌はメロディーがよいとか、明るくて勇ましいとか、元気になるようだとか、いろいろな感想をお持ちだと思います。

 

一方、君が代はおとなしい歌だとか、少し暗く感じるとか、世界で一番短い国歌だとか、言っています。ずいぶん昔の話になりますが、1903年にドイツで「世界国歌コンクール」が行われ、ドイツの大学の音楽教授たちが、世界の主な国歌について品定めをしました。その結果、第一位に選ばれたのが日本の「君が代」でした。

 

日本の国歌は、とても美しいのです。音調、そして歌詞は、天下一品!なのです。

日本人は国歌に対して、もっと誇りを持つべきです。

 

「君が代」はサッカーの国際試合や大相撲の千秋楽でよく聞きますが、私が感動した「君が代」を皆さんも一度、ネットで聴いて見てください。

2011年の第82回選抜高校野球大会の開会式で、当時「広島音楽高校」3年の野々村彩乃さんの国歌独唱は心が震えるような素敵な「君が代」でした。これほどまでに美しい「君が代」があったのかと感動しました。https://youtu.be/Io1hVzGu2xs?t=53

 

国威発揚を大いに意識した曲調が多い中、美しく静かな調べを奏でる日本国国歌。

野々村彩乃さんの「君が代」を聴いた外国人の反応はどうだったでしょうか?

 

・この国の最大限の敬意に、鳥肌が立った。ドイツ

・神は、この少女の声を祝福します。イギリス

・彼女が歌っている言葉はよく分かんないけど、今まで見た

若い子の中で最高のオペラみたいなパフォーマンスだね!アメリカ

・鳥肌立った。ブラジルから敬意を。ブラジル

・これぞスピリット! ロシア

・彼女は本当に素敵な声を持っているね!素晴らしい曲!

君が代はこんなにも美しい国歌なんだ!アメリカ

・美しさ、シンプルさと優雅さが日本の国歌にはある。

それを歌う女の子はとても才能があるし、日本は素晴らしい国なんだ。ルーマニア

 

ここで、日本の国歌と外国の国歌の歌詞を比較してみましょう。

外国の国歌は、戦争や血や敵などという戦闘的なイメージが多いのです。それに比べて、日本の国歌は、なんと平和な歌でしょう。

代々の天皇陛下は、日本国民を深く愛し、その幸せと日本国の発展を祈って来られました。

それに対し、国民は、天皇陛下を尊敬し、お慕い申し上げてきました。だからこそ、2千年以上もの間、この関係は続いてきたのです。

 

以下は「日本を捨てて、日本を知った」の著者・林秀彦さんのお話です。

日本人にも自分の属する共同体に対する愛着や郷土愛はあります。「古事記」にも「万葉集」にも、日本の古典には「一種」の愛国心は歌われている。

だがそれは、あくまでぼんやりした愛情であり、情緒性だけにたよった「讃美」です。

 

大和には 群山あれど

とりよろふ 天の香具山

登り立ち 国見をすれば

国原は 煙立ちたつ

海原は 鴎立ちたつ

うまし国ぞ あきつしま 大和の国は

 

有名な舒明天皇(じょめいてんのう)の「万葉集」の歌も、ただ情緒的で一貫した愛国の情で、比較性のあるものでは決してない。

ただ淡々しい感情で、大和の国はいい、と言っているに過ぎない。舒明天皇は明らかに「他者」を知らなかったのです。煙が立っていて、カモメが飛んでいれば、それで十分いい国なのであり、それは、たとえばフランスの国歌の歌詞が現しているような、生々しい愛国の情とは、あまりにも異質なものなのだ。国民国家の先駆者のような「ラ・マルセイエーズ」の歌詞は、意訳すれば、次のようなものだ。

 

祖国の子等よ、進め、栄光の日は来た

暴政に反逆し、血に濡れた旗はひるがえる

獰猛(どうもう)なる我ら戦士が戦場で挙げる轟(とどろき)を聞け

我が子等、我が山河を生け贄に、彼らは迫る

武器を取れ、市民よ!

隊を組め!

進め、進め、不潔な血にはウンザリだ!

 

フランス革命はこのようにして起き、市民は国家をつくり、憎しみの裏返しに過ぎない愛国心が育った。今日も彼らフランス人は、この歌を国歌として高らかに歌っている。

 

他国歌の歌詞も同じような傾向がある。

(中国国歌)

立て、奴隷となるな

血と肉もて築かむ

よき国 われらが危機せまりぬ

今こそ 戦うときは来ぬ

立て立て 心合わせ敵にあたらん

進め進め 進めよや

 

(アメリカ国歌)

見よや 朝の薄明かりに

たそがれゆく 美空に浮かぶ

われらが旗 星条旗を

弾丸降る 戦いの庭に

頭上を高く ひるがえる

堂々たる星条旗よ

われらが旗のあるところ

自由と勇気共にあり

 

日本国歌を歌わない日本人が増えているのではないかと危惧しているが、あえて、「君が代」を書いてみよう。

 

君が代は 千代に八千代に

さざれ石の巌となりて 苔のむすまで

 

なんと曖昧で、情緒しかなく、小石が岩になるなどと、とんでもなく非科学的で、愛国要素の分析もなく、理論もなく、説得力もなく、アジテーションの匂いもなく、右脳だけでつくった国歌だろう。

 

なぜこのような素晴らしい歌を歌うことを躊躇するのか? たとえば、「君が代」という言葉の意味を「我らノーテンキな平和が」という意味だととれば、こんな素っとぼけた泡のような国歌もまた、世界中にないのである。

 

――とわかるのも、他国の国歌と比較したからこそわかることであって、われわれはそうした比較を何万年にもわたっておろそかにし続けてきたのだ。

比較のない価値観は、真の価値観の把握ではない。

 

他者の干渉がなかった時代、とりわけ現在の日本がおかれているような「生き馬の目を抜く」ようなガイジンの干渉のない時代は、舒明天皇の美しいがヒ弱な「感慨」で十全だった。

いや、本当は、人間はみなかくあらねばならない。世界中の全民族が、日本人を見習わなくてはならない。

 

しかし現実は、まだ違う。ガイジンらは常に血塗られた剣と、ポケットいっぱいのミサイルを誇示している。

あと百年ほど先に、日本文明が世界の主流になる日まで、われわれはアチラ様の価値観に合わせなければならないのである。

これが、林さんのご見解なのです。

 

私は百年もかからないと思っています。あくまでも二十一世紀が日本文明の時代であると考えているのです。

この日本文明は「東洋のルネッサンス」と呼ばれるほどに価値が高いのです。

もし、この日本文明の時代が来なければ、世界は終焉を迎えるのではないかと、それほどに危惧をしています。

現在のわれわれが新しい未来を築きましょう。

 

---owari---

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2 コメント

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こんにちは! (ゆぅすけです。)
2016-04-17 14:52:17
君が代・・・

そして

日の丸・・・

わたしたち日本人の心そのものですね。

ありがとうございました。
返信する
こんにちは (このゆびと〜まれ!)
2016-04-17 16:25:02
ご共感のコメントを頂き、有難うございました。
うれしいかぎりでございます。

また、頑張る力が湧いてきました。
今後とも、よろしくお願いします。
返信する

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