このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

幸せな共同体をつくる知恵

2019年05月22日 | 日本
1850年の時点で住む場所を選ばなくてはならないなら、私が裕福であるならばイギリスに、労働者階級であれば日本に住みたいと思う。

アメリカの歴史家スーザン・B・ハンレーの言葉であるが、今まで引用した欧米人の見聞録を読めば、その理由もよく分かる。

我々の祖先は物質的には豊かではなかったかもしれない。しかし、富はなくとも幸せな共同体をつくる知恵を持っていたのだ。微笑をこめて挨拶をする、元気に愛想よく仕事に取り組む、笑いやユーモアを大切にする、子供に愛情を注ぐ。

そういう簡単なことが幸福な共同体をつくる近道であることを、我々の祖先たちは教えてくれているのである。――この章は終わりです。

*伊勢雅臣著書「世界が称賛する『日本人が知らない日本』」より転載

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子供が可愛がられる国 | トップ | 日本の世界的使命と危機(前編) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本」カテゴリの最新記事