諸科学一般の潮流に従って、医学は二十世紀に根本変革をとげました。その功績は間然(批判・非難)するところがありません。が、その欠陥も指摘されはじめています。というわけは、もっぱら科学的とされる人体へのアプローチは、もろもろの伝統医学が行ってきた。
エネルギー的、心理学的、ないし霊的な側面のすべての統合を果たしえなかったからです。両者間の実りある対話を繰りひろげるべき時が来ました。こ . . . 本文を読む
さて、ここに驚くべき一つの状況があります。
大いなる霊性の指導者たちは、世界を飛びまわって、メッセージを発しつづけています。ローマ法王や、ダライ・ラマをはじめとして、これらの指導者がそのためにフランスに見えることもしばしばです。しかるに、神道は、日本列島に籠(こも)ったきり、出てこようとはしないのです。
たしかに、神道のなかには純粋に日本的なものがあり、また、いつまでもそうあっ . . . 本文を読む
農村の過疎化によって、地球上いたるところで、人口の都市集中が出生率を上回る勢いで強まってきました。若干の例外を除けば、新しい居住形態には、適切な方向づけも、自然環境への統合という配慮も、様式美もなく、醜悪な郊外のニュータウンは、いずこも不安と暴力の温床と化しています。
先に申しましたように、私は、こういった面で日本が理想的モデルであると思っているわけではありません。しかし、貴国の . . . 本文を読む
今日もフランスの作家、オリヴィエ・ジェルマントマの著書「日本待望論」よりお伝えします。
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目下衰運に見舞われているとはいえ、現存する世界最古の文化の一つの相続者である日本民族は、地球的規模において脅(おびや)かされつつあるアイデンティティの擁護者として、まさに打ってつけです。政治的経済的理由からして、アジアでは、アイデンティティの崩壊は他のどこよりも目を覆うばかり . . . 本文を読む
今日はフランスの作家、オリヴィエ・ジェルマントマの著書「日本待望論」よりお伝えします。
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「変貌(へんぼう)」ということで語ってまいりましたが、しかし、それは一つのプロセスであるということなのです。プロセスである以上、終わりがあり、諸価値が内側から生きられるときをもって変化は終了するということであります。
これは言い換えれば、貴国にあって、心身ともに一分の隙もな . . . 本文を読む