『中国聖賢のことば』 五十沢二郎
以下の訳なんか、素晴らしすぎる。
安岡正篤や宮崎市定の論語より、いい。
現代的で、いい。
超訳的だけど、いい。
■ 君子に恐れはない。それは、畏れを知っているからである。
小人は畏れを知らない。だから、つねに脅かされる。
君子は泰にして驕ならず、小人は驕にして泰ならず
■ 罪は、いつも、人の私情に基因する。
人の過ちや、各其の党に於てす。<o:p></o:p>
■ 言うべき時に言わなければ、信義に反する。
言うべからざる時に言えば、節義に反する。
与に言う可くして、之と言わざれば、人を失う。
与に言う可からずして、之を言えば、言を失う。
■ 人々に必要なのは、信念である。知識ではない。
民は之に由らしむ可し、之を知らしむ可からず。
■ 徳高き者の過失は、たとえば日月のかけるようなものだ。
その過は、月のかくれたようにひとびとの心を暗くする。
しかし、ひとたび改めれば、それは太陽のあらわれたかのようにひとびとの心を明るくする。
子貢曰く、“君子の過つや、日月の食の如し。
過つや、人皆之を見る。更むるや、人皆之を仰ぐ”。