川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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【再掲】 『中国聖賢のことば』 五十沢二郎

2024年12月27日 | 古典・漢籍
【iPadから投稿するとバグるので再掲】

『中国聖賢のことば』 五十沢二郎

以下の訳なんか、素晴らしすぎる。

安岡正篤や宮崎市定の論語より、いい。
現代的で、いい。
超訳的だけど、いい。

君子に恐れはない。それは畏れを知っているからである。
 小人は畏れを知らない。だから常に脅かされる。
  (原文)君子は泰にして驕ならず、小人は驕にして泰ならず

罪は、いつも、人の私情に基因する。 
  (原文)人の過ちや、各其の党に於てす。

  中山註:この「党に於いて」が訳しにくいのですが、見事な訳。

言うべき時に言わなければ、信義に反する。
 言うべからざる時に言えば、節義に反する。 
  (原文)与に言う可くして、之と言わざれば、人を失う。
     与に言う可からずして、之を言えば、言を失う。

人々に必要なのは、信念である。知識ではない。  
  (原文)民は之に由らしむ可し、之を知らしむ可からず。

   中山註:安岡正篤が「知らせることはできない」と訳したのを名訳だと思ってましたが、それを凌駕しますね。

徳高き者の過失は、たとえば日月の欠けるようなものだ。
 その過は、月の隠れたようにひとびとの心を暗くする。
 しかし、ひとたび改めれば、それは太陽のあらわれたかのようにひとびとの心を明るくする。  
 (原文) 子貢曰く、“君子の過つや、日月の食の如し。
  過つや、人皆之を見る。更むるや、人皆之を仰ぐ。

 中山註:この「日月の食の如し」も訳しにくいのですが、完璧な訳と見受けられます、、
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