夏の全国高校野球選手権大会では、広島、長崎に原爆が投下された時刻に合わせて黙祷がささげられます。
今年は、オリンピックと台風で実施できませんでしたが、高校野球を楽しめる平和の大切さを黙祷によって確認する大切な1分間です。核兵器を地球上から根絶することを誓う1分間です。
広島、長崎の市長は、平和記念式典で、核兵器禁止条約の批准を、日本国政府に強く求めました。去年も同じです。核兵器禁止条約は、日本の被爆者団体、その支援団体から全世界の核兵器廃絶を目指す仲間たちに広がり、今や55ヵ国が批准し、86ヵ国が署名しています。しかし、核兵器を持つ国、そして被爆国日本は参加していません。
かつて広島と長崎の平和記念式典で、ほとんど同じ内容の原稿を棒読みしたという首相がいました。新聞で今年の首相の言葉を確認すると、コロナ禍を乗り切るから始まり、文言の違いはあるものの、ほぼ同じ内容でした。しかも、広島では原稿に糊がついていたからとして、読み飛ばしまでしてました。肝心の核兵器禁止条約については一言も語らず、核兵器を地球上から無くす努力をすると堂々と述べていました。
ふざけています。
核兵器禁止条約の批准せずに核兵器をなくせるのでしょうか? いったい何をするつもりなんでしょうか?
広島の式典で、子ども代表の平和への誓いでは、広島で生まれ、育った自分たちが、使命としてやるべきことをしっかり述べていました。原稿を見ないでしっかりと暗記して、力強く平和の大切さを訴えました。
平和への誓い、常に心にとどめていくからね。