長男が小学校に入学したとき、椎名誠のエッセイ「岳物語」を読んだ。
椎名誠の息子岳との日々を綴ったエッセイである。そのとき、こんな子育てがあるんだととても感動し、学童保育の父母会でおやじたちに宣伝したことを覚えている。私の子育てのバイブルである。父母会のおやじたちとも、岳物語での場面をアテにして酒を飲んだものである。
先日、佐用の図書館の椎名誠のコーナーで、こんな本を見つけた。
椎名誠の孫、つまり岳くんの子どもとの関わりを書いたエッセイである。孫物語とは、である。
今、読み終えたのだが、じいじとなった私に、共感できるところが多々あった。生活形態が椎名誠とはまったく違うので、岳物語のようにそのまま実践とはいかないが、孫とはお互い対等の関係で接していきたいと強く思った。
「子育ては親育て」
これは私の座右の銘。育てられるのは親のほうである。
「孫育てはじいじ育て」
どうなることがじいじ育てなのかわからないが、まあ、ゆっくりと探していくとするか!