2020/11/26 16:22
[東京 26日 ロイター] -
<16:12> 英ポンドは5連騰中、ユーロと共に対ドルで根強い強さ発揮
☆☆☆☆☆ 英ポンド<GBP=D3>は1.3386ドル付近。一時1.3399ドルまで上昇し約3カ月ぶりの高値を付けた。英ポンドは20日から5連騰中で、過去2週間では19日を除く全ての日で前営業日比で上昇した。
△△ 英ポンドやユーロなど欧州通貨の強さは、最近のドル安基調を形作っているため、欧州通貨高が変調を来たさない限り、ドルのじり安傾向が続きそうだ。
△△▼⇨ 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は25日、英国との通商交渉で「純粋な進展」があったと述べたが、12月31日の移行期間終了までに自由貿易協定(FTA)を結べないリスクも依然残っているとの認識を示した。[nL4N2IB2XT]
△△ 一方、JPモルガンは、英国とEUの通商交渉について、合意が成立する確率を80%に引き上げた。双方が年内の合意を目指していることが背景だ。[nL4N2IB0JD]
¤¤¤⇨ 市場では、合意なきEU離脱(ハードブレグジット)の懸念がくすぶっているものの、世界がコロナの感染拡大というより深刻な問題に取り組む中で、ハードブレグジットになったとしても、国際金融市場にもたらすリスクはさほど大きくないとの認識が広がりつつある。
¤¤¤⇨ 「ハードブレグジットとなれば、英ポンドは1.3ドルを割り込むだろう。とはいえ、すぐにも1.25ドルを割り込んで底割れするとはみていない」とFXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏は言う。
ハードブレグジットは国際金融市場を震撼させるような問題ではなく、「英国固有の地域的かつ長期的な問題として位置づけられるだろう」(同)という。[nL4N2IB0GR]
<14:00> ドル104円前半、ビットコインは5%超下落
▼▼ ドルは104.30円付近。正午ごろ104.26円まで下落し、昨日のニューヨーク市場の安値と面合わせした。きょうはスポット取引の決済が月末となる月末応当日のため、午前は国内勢のフローが目立った。
¤¤¤⇨ 市場では「足元ではリスクオンでもオフでもドルが売られやすくなっている。(米国で)超低金利が続くとの見通しを背景に、根強いドル先安観があるようだ」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。
▼▼ 一方、このところ過去最高値に迫っていたビットコイン<BTC=BTSP>は現在1万7700ドル後半で前営業日比で5%を超える下落となっている。
¤¤¤⇨ 感謝祭前の利益確定売りを含めた投資家のポジション整理が背景とみられる。
△△▼⇨ ビットコインは25日に一時1万9490ドルと、2017年12月17日に付けた過去最高値1万9666ドルに迫っていた。
しかし、前日に高値を付けた直後から利益確定売りが広がり、その後は一本調子で下落している。