こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

小さな人へ

2012-05-23 20:26:30 | 大きくな~れ パート2
ようこそ。 ○ちゃん。おかあさんだよ。



泣く。




眠る。



今日未明、あなたが生まれてこようとするサインを感じ取ったあなたのおかあさんは、前もって決まっていた手順であるかのような落ち着いた動作で、病院に電話をした。

生まれた時刻は午後2時21分。
あなたのお父さんが病院に駆けつけたとき、あなたはもう、おかあさんの胸に抱かれていた。
元気な第一声を聞けた私は幸せだ。

「元気で生まれてきて欲しい」と、それが「たったひとつの願い」だと、私は1週間前に書いた。
今朝、あなたのおかあさんを病院に送り届けて、家にもどる車の中から見上げた太陽はすごくきれいだった。
昇る太陽に向かって祈ったことも、ただ「そのこと」だけだった。

私の娘が母となり、私たちのところに来てくれた小さな人。
「たったひとつの願い事」がかなって、あなたに会えたときから、私はすっかり欲張りになってしまった。

あなたが呼吸する空気はきれいであって欲しい。
放射能に汚された食べものなんて、あなたの体に入れたくない。
あなたが走り回る大地。
あなたが見上げる空。
それは全て美しくあって欲しい。
それから、あなたが大きくなって学校に通うなら、そこは、みんなで伸びる学びの場であって欲しい。

きょう一日、私の携帯には、あなたのおかあさんの姉や妹、そして私の母、私の友人、たくさんたくさんの喜び、安堵のメールが次々に届き、返信するのに忙しかった。

小さな人へ。

私たちのところへ来てくれてありがとう。
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「保育所待機児童」はどれだけ?

2012-05-23 09:32:39 | 保育・子育て
保育所に入所を希望し、申請しても定員がすでにいっぱいで入れない。
入れないので待っている子どもを「待機児童」という。

・・・と、考えるのが普通だが、国や自治体は「普通」の考え方をしない場合が多い。

「待機児童」の定義を勝手に変えるのだ。

泉大津市の児童福祉課に昨日、資料を求めた。
それによると、「入所申請をして保育所に入所できていない子ども」の人数は、5月1日現在で91人。内、公立49人。私立42人。

0歳から2歳が75人。8割以上を占めている。低年齢児の枠が足りないのだ。

ところで、91人のうち、市が「待機児童」としてカウントしているのは47名。
すでに就職が決まっているか、面接を受けるなどして「就職活動」していることを書類で証明できる場合だ。

泉大津市は、1996年度までは、「入所申請して未入所の児童数」=「待機児童数」としていた。1997年に「待機児童」の定義を変えて「保護者求職中」は待機児童としてカウントしないことにして、それを13年間続けた。

勝手に定義を変えて、2002年策定の「保育計画」には「1994年をピークに待機児童は減少し・・・」と書いた!

議会の質問でも「働きたいから入所申請をする。保育所に入れなくては就職活動もできない。」と言い続けて、ようやく2010年に「ハローワークの求人票や面接記録など積極的に就職活動をしている」と市が認めた場合に、「待機児童」として取り扱うことになった。

国でさえも「求職中の入所申請は一律に除外しない」と言っていたときに、「一律除外」してきたことからは前進だが、小さな子どもがいて「保育所に入れるかどうかわからない」段階で、「積極的に就職活動」することは実際には困難。・・・というよりムリ!


今、市が「待機児童」としてカウントしている47名のなかでも、やはり低年齢児が多い。37名。やはり8割近く。なかでも、1歳児が最も多く26名。
仕事を続けてきて、産休・育休をとって、いざ職場復帰しようとしたときに「保育所にはいれない」という状況がうかがえる。

さらに重大なことは、1996年の「保育計画」策定時には絶対になかった、「定員を超えた受け入れ」をして、尚、これだけの待機児童がいることだ。

公立6保育所のうち4保育所、私立5保育所は全てが、年度当初から定員を超えている。公立で60人定員に対し76人、入所率127%というところもある。
定員を超えて受け入れている子どもの総数は63人。

これだけ詰め込んでも、91人もの子どもたちが保育所に入れないでいる。

こういう状況が続くなかで、2年前に民間保育所の新設と引き換えに、まだまだ使える公立保育所を廃園にすることに保護者、市民の大きな反対運動がおこった。

「待機児童解消」は依然として深刻な問題だ。
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