「市立病院の今後のプランについて、正しくご理解いただくために、目的やプランの中身などのお話を対談形式でお伝えします。」
こういうコメントを添えて、市のホームページにアップされている市長のメッセージ「市立病院のこれからについて」があります。
動画のなかでの市長の説明で「(再編後)年間市の負担が実質1億円で運営できる。これまで13億~15億かかっていたものが相当圧縮できる」という言葉があります。「その差額を福祉や教育に回せる」とも言っています。これを聞けば、「13億~15億の負担が1億円に激減。その差額の10億円以上が、福祉や教育に回せる」と思った市民の方もたくさんおられたようです。
「13億~15億かかっていた」(かけていた)ということも事実ではない。
南出市政1期目の当初3年間は当初予算の毎年度9億円でした。
そのうち国の交付税措置が約5億3千万含まれています。
「13億~15億」と「1億円」を比較して「福祉や教育の財源」が生まれるかのような説明から、どんな「正しい理解」をしたらいいのか?
「正しい理解を求めるなら、正しい言い方をしてください。」と言いました。
「市の財政負担が軽減されると言うなら、いったいいくらくらい、福祉や教育に回せるのか」とも聞いてみました。
「この場でお示しすることは困難」」ということでした。
今、新病院の建設にあたる事業者を公募しているなかで、明らかにされていない市の財政負担
1,現病院を230床の総合病院から82床の(仮称)小児周産期センターとして活用するための改装費用
2,生長会との「基本合意書」では「有償または無償」とされている新病院用地の賃借料
3,民間との賃金格差に配慮した人件費加算
これらについての「現時点での試算」を尋ねましたが、全く答えはありませんでした。
現病院の改装費用については、「これから具体的な試算をする段階なので、概算でも試算を示すことはできない」と言われます。
新病院建設、府中病院との連携の考え方を議員総会で示された1昨年、年末の議員総会でも、「新病院の建設費用約100億円」という数字が示されました。
何かをしようとするときに、どの程度の財政負担が生ずるものかどうか?
概算でも示されるのが普通です。
確定するまで具体的な数字は出さない、それでは、「いったいどこまで膨らむのか」と疑念が募るばかりです。