こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「有料化でゴミが激減した」と言うごまかし

2012-10-18 20:13:42 | 環境・ごみ問題
「ウソ」と「ごまかし」と「勘違い」はもちろん違う。

表題は「ウソ」と最初は書いたが、「ごまかし」に訂正しておく。

「全くのウソ」とまでは言えないから。

これまでの他の議員の質問と答弁を引用する。

H23年3月。有料化後3ヶ月の3月議会。M・N議員。
質問「有料化後3ヶ月が経過しますが、ごみの量や違反ゴミ・不法投棄の状況はどうなっているのか・・・お聞かせください。」
答弁「有料化後の家庭ごみ量でございますが、有料化を実施いたしましたH22年12月と第3一般廃棄物基本計画の基準年としてございますH20年、その12月と比較いたしますと36%の減、また1年前、21年12月と比較いたしますと22%の減となってございます。」


この答弁に「ウソ」はない。

しかし基準年をH20年に置いたことで、「有料化でゴミが激減した」と「勘違い」させる。
基準年のH20年から有料化実施のH22年までには、実はかなりゴミは減っていたのであって、有料化によって36%減ったわけではない。

H23年12月。有料化後1年の12月議会。A・N議員。

質問「この一年間で、本市の一般家庭ごみの搬入量がどのぐらい減ったと見込めるか、お聞かせください」
答弁「有料化1年後の家庭系可燃ごみの減量状況は、一般廃棄物処理基本計画の基準年でございますH20年度と比較いたしまして、約27%の減量となってございます。」



このように、「有料化でごみが激減した」というハナシが繰り返されてきた。

きょうの質問で、「有料化実施後の家庭系可燃ごみの推移」を聞いて」いるのに、やっぱり「H20年と比較し、25.7%の減量となっているおり、有料化実施の際、2割~3割の減量効果を期待しておりましたので、当初の目標は達成しているものと評価しております。」という答弁。

「2004年度から2011年度までの年間排出量の推移」、「今年8月までの月別排出量の推移」、ふたつの表を示し(事前に議長に申し出、全議員と理事者、傍聴者に議場配布)、「有料化後に2割~3割減ったのではない」ことを明らかにした。

「2004年から2011年にかけ、約4割の可燃ごみが減少。そのほとんどは有料化前にすでに減っていた。有料化後一年目は約14%の減少。2年目に入り減少はストップ。横ばいからやや上向き。」、そしてその現状は、さんざん持ち出した「H20年を基準年とする」という「計画」の目標に対しては3割近くも多い。

こんな単純な事実。ここまでで質問時間のおよそ半分を費やした。

本当は「これからどうする?!」という前向きの議論をしたいのに。

市民の反発を押し切って有料化を強行したのだから「有料化でゴミが激減した」と言いたいのだろうが、事実に基づく議論をしなければ意味がない。

続きは明日にします。
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