9月1日(火)感激の晴天(ツーリング8日目)
朝、窓を開けると塩の香と海鳥の姿が(カモメ)
山道を行くとヒグマの姿が・・・自然豊かです
知床五湖の、たぶん一番目
知床五湖の、たぶん二番目
知床五湖の、たぶん三番目
知床五湖の、たぶん四番目
知床五湖の、たぶん五番目
知床五湖の、ヒグマが出ても安全な展望台
知床五湖の、ヒグマが出ても安全な散策路
知床半島ウトロ側のどん詰まりカムイワッカの滝
カムイワッかの滝の推定湯温は37度だった
知床半島羅臼側のどん詰まり 相泊
相泊温泉 無料 湯温50度以上(水足し可)
湯が青いのは天井がブルーシートだから
国設羅臼温泉野営場 キャンプ場ではなく「野営場」
オッサン特製 ジンギスカンで一杯!!!
盛大な焚き火の火の粉に 株キチ君 アッチッチぃ
ベロンベロンの株キチ君 熊の湯で地元民に顰蹙
昨日に引き続き本日も快晴・・・礼文島が快晴、で、利尻島も快晴、で、知床半島も快晴・・・やっぱしなぁ、俺の晴れ運が確実に勝ってるわぁ~と。
いや、株キチは希代の雨男でして、この度だって週間天気予報ではズーーーット晴れと言うのを覆して何度か雨に遭っている訳です。
まっ、しかし、要所が締まっていれば途中は良しとしましょう、で、あります。
そんな訳で、朝イチは岩尾別の野良温泉に入りに行こうと山道を登って行った訳です。
すると、沢沿いの薮に何か動くものが見えた訳です・・・でかい狸だなぁ、と言うのは冗談でして、一目見てヒグマだと分かりました。
で、バイクを止めて株キチに教えますと、奴は返事もせずにバイクを走らせ安全圏と思われる距離に逃げちまった訳です。
こんなチャンスは滅多に無いのに・・・と、言う事で、薮から出て来て沢を渡ろうかと言う姿勢で私を睨むヒグマに、僕は君の友達だから、と、必死の念を送りシャッターを切ったのでありました。
と、言う事で、Uターンしちまった株キチは戻って来ず、岩尾別の野良温泉には入れませんでした。
で、次ぎに行ったのが、知床五湖のトレッキングであります。
いや、少し面倒臭いと言いますか、自然の観察路なんでヒグマに出逢う事もあり得ると言う事で、その対処法やら、ヒグマレクチャーを受けないと散策路に入れない訳であります。
まっ、また来る事も無さそうだし、何より暇なので200円を支払い20分間のレクチャーを受け「立入り認定証」なるものの交付を受けてトレッキングに出た訳であります。
コースは二つか三つありまして、長いのが五湖全部回る3.5キロ、90分と言われるコースで、短いのは、ヒグマ除けの電気柵が張られた木道を30分程度で回り二湖見られるショートカットコース、でありました。
私は、ネイチャーガイドなる人が細かな説明をしている脇を怒濤の勢いで歩き抜け、ここぞと言う景色の場所では片手間に写真を撮り、息を切らせて喘ぐ株キチを引きずって45分で回りました・・・同時に出発した中で1等賞でしたぁ~!!!
いや、仙台の台原森林公園みたいに歩きやすいコースでして運動靴で普通に歩けますし、殆ど平坦でありました。(台原森林公園、知りませんよね?)
ショートカットの木動コースはニィーハオで喧しいんですが、ナニを騒いでいるのかと見れば、トンボを指差して大騒ぎでありまして・・・中国大陸ではアレが珍しいのか?と、驚きです。
で、次に向ったのが知床半島ウトロ側の行き止まり、カムイワッカの滝でありました。
いや、未舗装の道はナンて事は無いんですけれども、砂利が深くてバイクは怖い道でありました。
まっ、株キチも中学の時から山で山菜を積んでバイクを走らせていたので悪路は慣れてますんで其れなりに飛ばして行きましたが、先行者が居るとホコリが凄くて・・・。
いや、テレビの映像と言うのは魔物ですね・・・なんて事無い滝なんですけれども、強いて言えば少しぬるめの湯滝でして、上の方なら湯浴み出来ると言う・・・特別驚くもんでもなかったんですけど、観光客はズンズンと来てました。
で、昼近くになったんで「国設羅臼温泉野営場」にテントを張ってから昼飯を食べ、その後羅臼側の海岸線を走ろうと言う事で、知床峠を軽快に走り抜け・・・と、言いたいんですけれども、急な登りでは3速で60キロがやっとでして、ガンガン追い抜かれるのは少し恐怖でありました。
と、言う事で、国設羅臼温泉野営場」に辿り着き、さっさとテントを張って昼飯を食べに出掛けた訳です・・・私は例によって味噌チャーシューなんですけれども、諭吉一枚じゃとても喰えないと言うのが流石に世界遺産の知床、羅臼であるなとしみじみ思いました。
で、この道は4年前にカブッチで走っているんで少し記憶にある訳なんですが、アレ・・・ヒカリゴケの洞窟とか崩落の危険で閉鎖になってたり、新しいトンネルが出来て海岸線を走らない箇所が増えていたり・・・まっ、4年前ですからね。
で、ルサフィールドハウスと言う無料な割に中身の濃い施設で知床の自然に関する蘊蓄など仕入れる予定でしたが、本日は閉館日と言う事で入れませんで・・・いや、ここの二階の望遠鏡で見ると北方領土の国後島でウニとりをするロシア人が見えるんですが・・・まっ、嘘ですけど。
損な訳で観光の予定がつぶれ相泊のどん詰まりまで行き、哀愁漂う「この先行き止まり」の看板を見た訳ですが、即物的感性しか持たない株キチには受けが悪く、こんな物を見に来たの?と、言われちまいました。
で、ソレではと言う事で、本日のメインイベント「相泊の湯」に入りに行った訳ですけれども、時々波を被る浜にある露天風呂なものですから、波に運ばれて来た昆布が散乱している訳です。
で、それは歩けばヌルヌルして滑るし、足に付けばやっぱしヌルヌルして気持ち悪いし、極めつけは濃厚に漂う昆布の香でありましょうか?
要するに株キチ君はキモチワリぃ、と言う事で入らなかった訳ですが、私は水をうめる事もせず、推定湯温48度に握りフンドシで挑み、無事に浸かって来た次第であります。
いや、このくらいの温度だと熱いと言うよりも一瞬冷たいのか?と錯覚に陥り、そして次の瞬間相当な痛みが走る訳であります。
で、帰り際にもう一つ「瀬石温泉」と言うのに入る予定で居た訳です。
これは潮が満ちると海水に没すると言う珍しい温泉なんですけれども、それ故にタイミングが悪いと入れない訳であります・・・が、前回同様、今回も僅かな差と言いますか、思いの外波が上がって風呂に海水が入りとても入浴できる温度じゃない・・・要するに海水浴になっちまうと言う事で断念しました・・・先にコッチに入っておけば良かった、と、後悔しつつ、リベンジしたい想いが沸き上がっちまいました。
さて、少し早めに観光が終わっちまいまして、する事も無いのでセイコーマートに立ち寄って酒と晩飯を買い野営場へ。
で、この野営場は名前の通り昔風でして、今時珍しい直火可なのであります。
しかも、廃材や倒木などの薪が用意されているので皆さん気軽に焚き火をする訳です。
そんな訳で私たちも盛大に無駄な焚き火をしたんですけれども、場所が近かった事と、余り盛大に燃やし過ぎた事から火の粉が株キチを襲いまして、その結果、空気で膨らますマットが火の粉でパンクしたと言う笑い話になった訳であります・・・たった5泊の使用でしたが、まっ、楽しかった思い出と引き換えに、御愁傷様でした、と。
で、羅臼のセイコーマートはコンビニと言うよりも小さなスーパーマーケットと言う感じでして、生鮮食品もある訳です。
で、弁当を買いつつ品定めをして行くと、ありゃぁ~カット野菜があるじゃないかぃ!!! おおっ、ジンギスカンの味付けパックも有るしぃ~!!! さらには、味付きカルビーまでもがっ!!!と、言う事で、今夜は盛大に焼き肉だぁ~・・・で、株キチ君、買っといてぇ、と言う事でありました。
いや、パンクしたエアーマットって何の役にも立たない訳ですが、地面からの直接の湿気は防げるから敷いて寝た方が、と、言ったんですけれども、背中が痛くて眠れねぇ、と、騒ぐので、残っていた日本酒を飲ませ、すぐ傍の「熊の湯温泉」に連れて行きまして、死ぬ程熱い湯につけてグデングデンにして寝かせた訳です。
いやぁ~呑ませた私が悪いんですが・・・夜の十時頃でありましたか、少し離れたキャンピングカーの人が駐車場からこちらを眺めて「凄いイビキだなぁ~」と、溜息混じりのイヤミを宣って居りました。
そんな訳で、翌朝は早起きしてサッサと後片付けをして、皆さんが起きる前に逃げ出したのでありました。
続く