じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

スズキ・クロスビーについての雑談

2023-06-19 20:00:11 | 愛車の事
今度の車はスズキのクロスビー 4WD MZであります。

排気量は1000ccにインタークーラーターボと、スズキではマイルドハイブリッドと呼んでいる簡易的な電動アシスト付であります。

エンジンは99馬力 トルクが15.3kg で、モーターアシストは3.3馬力に5.1kgであります。

99PSに15.3kgのパワーはNAエンジンだと排気量が1500cc程度に匹敵でして車重が1000キロと軽い車を引っ張るには十分であります。

そこに、馬力としてはお笑い程度の3.3馬力ですがトルクが5.1kgのモーターアシストが加速時に入るので排気量の割に出足は俊足系であります。

で、昨日と今日で東北自動車道を青森県弘前市までの往復と観光等で800キロを走行した感想を書くわけですが、日常の足が軽トラックの自分は大概の車はすこぶる立派に思えるのでそこは少し一般的な感覚と外れているかもしれません。

まずは800キロを走った燃費ですが、常時エアコン使用の高速は全線を法定速度プラス10キロの走行でして、花巻から盛岡までの120キロ区間はメーター読み130キロで走っております。

あれです、車が計算して出してくる燃費は行きも帰りも17キロですが満タン法で計算しても16.8キロでしてほぼ当たっている感じであります。

そんなわけでクロスビーの欠点として挙げられている「航続距離の短さ」も長距離に関してはほぼ及第点である、と私は思います。

いや、たった30リットルの燃料タンクは小さすぎると語られているわけですが仮にリッター15キロまで落とす走り方だとしても450キロ走れるので大概間に合うと思うのであります。

序でに言うと高速道路でリッター15キロまで落とす走りでは常にかなりの速度違反走行なので現実的では無いと思います。

あれです、外観や内装などは好みの話なのでアレなんですが、ハンドリングや足回りなども何を期待するかで違ってくるので私の感覚ってことなんですが、この価格帯の車だと思えばほぼ100点であります。

いやいや、軽トラに慣れているとは申しましても今までにV6 3500から300馬力オーバーまでを20台以上乗り継いでますのでそこそこ車のことは分かったつもりで書いております、なんちゃって。

いや、そもそもが車両価格で230万もしない、どっちかと言えば低価格車な訳でして、それを500万もする車と比較するのはバカな話であります。

そんなわけで、高速道路で出くわす荒れた路面の突き上げやハンドルの乱れ、瞬間的な挙動をさせた場合の収まりなどはこの程度の価格の車としては及第点だと自分は思いました。

で、一番驚くのは軽に毛の生えた程度の車と思っていたのに対し車内の静粛性はかなり優秀でありました。

いや、120キロ巡行ではエンジン音よりもタイヤの音が煩いわけでして、これはメカ音が静かなのでお金が許せば早いうちに交換したいと思った欠点であります。

あれです、ハンドリングを問われ正直に答えればダルイ方ではあります。
しかし、アンダーやオーバーが強く出るという話では無く、無難に回るけれどもクイック感は無い、と言うことであります。

言ってみれば、誰が乗っても破綻しないハンドリングと言えまして、外観の雰囲気等とのマッチングから、良くもこんな汎用な味付けをしたもんだと感心した次第であります。

で、安い車なのでリアブレーキが小径のドラムなんですが、高速で試しにフルブレーキングをした感じでは制動不足は無く、車重1000キロにはこれで十分と思いました。

ついでに言うと、リヤは今時珍しいリジット(安くて簡単な仕掛け)なのでバネ下重量の軽減は走行感覚に大きく影響すると思うのであります。

恐らくスズキの開発の人はそんな事は百も承知で必要十分のドラムブレーキを採用し、走り心地の良さを醸し出したと思うんですが、まっ、いいでしょう。

あれです、風に弱く少しの風でフラつくとの評価もありますが高速の吹流しが真横になびいていてもハンドルが取られる事は無いので「直進性は普通」と自分は思いましたが、まっ、自分は腕が良いのでアレですが、なんちゃって。

さて、色々付いてる運転補助装置の使い心地ですが、ひと世代前のアイサイトよりも優秀だと自分は感じました。

秀逸なのがACCでして、これの追随性は秀逸でありました。

で、今時のACCらしく最高速は130キロに設定できるので速い流れでも不足はありません。

いや、前の車を追いかける能力は各社の各車とも似たようなもんだと思うんですが車間が詰まった時のブレーキングがとても上品なのであります。

まず、車速が落ちていると感知するとアクセルを抜いて軽く減速を開始しつつ、いよいよ近づくとなるとブレーキングでジワーッと減速して車間を保ち、もしも先行車が停まれば自車も停止しますがこれもカックン停車ではありません。

しかし、ジワーッと減速する癖が加速にも現れまして先行車が加速を開始しても設定した車間になるまで自車は慌てないので後続車がイキって迫ってくることが少しありました。

まっ、これは自分でアクセルを踏めば済むことなので大した問題では無いと思います。

で、もう一つ、車線維持機能ってのもかなり使える代物でして、車線を示す白線が途切れない限りは走行している車線からはみ出すことなく進んでくれるのであります。

そんなわけで、帰り道はほぼ全自動運転で帰ってきたんですが危ない場面に遭遇することも無く、大した運転支援装置であると感心した次第でありますが、こんなものに頼って走っていたんではやることが無くて暇で困ります。

と、言うことで、格安の小型車ではありますが走りと乗り心地、そして今流行りの運転支援装置の出来具合はお値段以上だと思いましたが、あくまでも個人の感想なので悪しからずであります、なんちゃって。

いや、私ゃバイクと軽トラの優秀さから鈴菌に取り憑かれたんですが、この車は機能性も含めた総合性能でスズキの最高傑作車だと思いますが、まっ、いいでしょう。



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あたらしい相棒

2019-06-10 14:21:28 | 愛車の事
手足が2本ずつで胴体が1つなのに愛車と呼ぶべき乗り物が四輪と二輪で5~6台ある訳です。

そこにまた一台の二輪が加わったんですけど・・・乗り手の持ち時間は限られているので既存の愛車のどれかの影が薄くなるのは必定であります。

用途別とは言えどもそれほど多様な日常では無い訳ですから特殊な用途の乗り物ほど出番は少ないのは否めないのであります。


スズキ SH42A ジェベル200

1999年生まれ(推定)の古いバイクをヤフオクで手に入れた訳であります。

使用目的はツーリングと山道を駆け回る、であります。

いや、今まで乗り続けてきたホンダスーパーカブC110は健在ですし手入れも怠ってはいないのであります。

が、東北地方の田舎道でも時代の波に乗りましてズンズンと自動車道が伸びている訳であります。

で、スパーカブC110は原付二種なので自動車道には入れない訳であります。
その結果理不尽な遠回りをさせられることが多いんですが、迂回路があればまだ救われますけど近頃の田舎の自動車道はとんでもない山奥を切り開いて作られることが多くて迂回路が無かったりするんであります。

いや、辺鄙な裏道や農道を繋げば抜けられるんでしょうけれども、数年前のツーリングではどーしても抜け道が見つからずに違法と知りつつ自動車道を一区間だけスーパーカブで走り抜けた事があった訳です。

私の白ナンバーバイクへの思いはあの日からずっとくすぶっていたのでありました。

あれです・・・たった200CCのジェベルですが一応軽二輪なので自動車専用道路も高速道路も入れる訳であります。

で、数日前の八戸ツーリングでは三陸自動車道を頼って走った訳ですが宮城県の鳴瀬の料金所から先は全線無料と美味しい訳であります。

この幸せを享受するためにはどーしても白ナンバーのバイクが無くてはならない訳でして、それでヤフオクで競り落とした次第であります。

さて、200CCのジェベルとはどんなバイクなのか❓

いや、ジェベルと言うのは同じ形式のDR200SEがトレールバイク仕上げなのに対してこちらはツーリング仕様の小さな違いがあるだけで足回りや駆動は同じなんであります。

とは申しましても他の仕様は見た事が無いのでほとんど勘で書いてるのでありますが。

ジェベルの中でも前期型とでも申しましょうか、キックスターターが無いタイプであります。

私に言わせるとオフロードバイクにセルスターターってどーなの❓と訝しく思う訳ですが、恐らくこの時代になると単気筒のデコンプ抜いてよっこらしょのキックスタートなど忌み嫌われていたのかもしれません。

しかし、後期にはキックが付いたということは不評だったんでありましょう。
でなければシャフトを一本増やして敢えてキックを入れる面倒をするはずが無いですから。

と、言うことで私のジェベルはバッテリーが上がったらエンジンは掛からない・・・なんてこと無い訳でして昔ながらの押し掛けがあるので平気であります。

さて、白ナンバーなので高速に入れるのではありますが、所詮は200CCの軽二輪であります。
最適巡航速度は90キロでして100キロ巡航だとバイクの頑張り度が乗り手に伝わり疲労度が増すと思います。

んじゃぁ緊急事態で全速を駆けたらどんだけなのかと言いますと・・・125キロが限度でありました。
いや、制限が120キロの高速でのお試しなので速度違反ではありませぬ、念のため。

その昔、スズキのDR250Sと言うトレールバイクに乗っていましたが、それの最高速度が130キロだったことを考えると50CCで2馬力低くて最高速は5キロ落ちとは優秀であります。

このバイクの利点は多すぎて列挙するのもナニなので端折りますが、一番は足つき性でありましょう。

私は足が長い方ですが・・・いや、お褒めに預かってどーも(胴も)と

バイクに乗って長距離を走った時の信号停止は魔物でありましてボケて来ると足を出すのを忘れることさえあるんです・・・いや、これホントでして自分はバイクの一気走りは900キロなんですが、その時高速の料金所で足を出すのを忘れて立ちゴケしたことがあります。

余談ですが900キロを一気走りした時はホントーに尻の皮が剥けたんであります。

そんな時足つきの良いバイクだと倒れる前に足が地面を捉える確率も上がるし、何よりも信号待ちで爪先立ちして足がつったなんてことも無くなる訳であります。

そして次の利点は・・・古いバイクなのにヘッドライトが明るい、であります。

カブなんかでトンネルに入るとライトが暗いので怖いのですがジェベルは大経のライトが明るくて路面をしっかり照らすんであります。

で、次の利点は・・・13リットルと大きなタンクであります。
どんだけ回してもリッター30キロは走るのでほぼ400キロは走れるバイクなんで給油の心配が格段に減るのであります。

と、言うことで・・・欠点は、ほぼ無いかな❓

シングルポットのディスクブレーキは効きが悪いと不評のようですが山道で握ってもロックしない程度が良いと思う私にはベストタッチであります。

欠点ねぇ・・・❓ ホントに無いんですね、これが。

もっと大きいバイクと比べて非力だと言っても200CCのトレール群で見たら健闘してますしねぇ。

強いて言えば排気音がつまらない、ですかね。
つまらないと言うよりも静かすぎて走っていてもほとんど聞こえないんであります。

ショートストローク単気筒特有の軽快な音と言えばアレなんですが、その実は屁みたいな音でして勇ましい排気音でやる気が出るタイプでは無いのであります。

でも・・・これ、事故車だと思うんであります。
もしくはニコイチかも知れません。

いや、機関が好調なので細部は追々手を入れれば済むことなんですが、でも、リムの歪みとスポークの張りの不揃いを買う時に見逃したのは痛恨であります。

まっ、なんと言っても20年落ちですからね。
新車を買った訳じゃ無いので仕方ない訳で、これから仕上げていく楽しみがあると思って吞みこんでしまう所存であります。




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チビ黒と名付けた愛車

2018-05-08 20:28:11 | 愛車の事
自分の愛車は・・・愛車壱号が軽トラ、で、愛車弐号が軽ワゴンであります。

税金・諸経費諸々を鑑みると身の丈にあった車は軽自動車・・・と、悟ってこーなった訳であります。

私の記憶が確かならば、二台の車の税金を合わせても、軽トラが5000円で軽ワゴンが10800円で15800円で済む筈であります。

ちなみに1500CCのファミリーカーで34500円と結構な金額でありますので軽自動車は貧乏人の味方・・・と、言うよりも貧乏人にはこの道しか無いのであります。

さて、チビ黒・・・製造はスズキで販売が日産と言うややこしい軽ワゴンですけど、元はスズキのエブリィ ワゴンであります。

車体は小さいんですけどハイルーフと過度な装備・・・例えば電動スライドドアとかついて結構重く1トンある訳です。
それに64馬力、トルク9.8キロですから非力であります。

良い点は・・・車内が広い事と、先きに述べた税金と維持費の安さであります。

で、乗り始めてから約半年で8000キロ程走った総合評価なんですが・・・82点と言う感じかと思う訳であります。

得意種目は日常の足・・・要するに下駄代わりに気楽に乗れる事、であります。
苦手種目は流れの速い高速道路の巡航、でありましょうか?

いや、本日は往復220キロ程高速を走って来たんですが・・・110キロの流れに難なく乗れるけれども、それだと燃費が悪過ぎて(リッター11キロ)精神的に参ってしまうのであります。

まかり間違って追い越し車線で踏ん張らざるを得なくて120キロまで出すとターボが効きまくって燃費は10キロを切ところまで落ちるのであります。
これは走行性能云々よりもグングンと減って行くガソリンに罪悪感を感じ私の精神が持たないのであります。

と、言う事でチビ黒での高速の巡航速度は100キロが精神衛生的にも一番良いと思うのであります。

まっ、法定速度が100キロなんだから本来ならば無問題なんですけれども、世間一般の常識はそこには無い訳でして、だから辛くなるのであります。

いや、100キロなら登坂車線のある高速でも難なく速度をキープしますんで邪魔になる事は無いので実用としては必要十分の性能なんでありますけど・・・煽られても逃げられないのは悔しいのぉ~ チビ黒よ。

さて、本日、福島のジャンクションで煽り気味に抜いて行った下品な黒のプリウスがいたんですけれども、ナントぉ~宮城インターで降りる時に7~8台前にいた訳でして、あんだけ急いでもたったコレだけの差ですか?と吃驚仰天であります。

アレです・・・夕方でそこそこ混んでいたので飛ばしたくても前に出られなかったんだろうと思うのであります。
と、言う事は・・・今時の高速は俊足車も非力車も到着時刻に大差無い、と言う事な訳であります。

だとすれば、100キロ巡航だと普通に音楽など聴いてそこそこに走れるチビ黒で全然OK、となる訳であります。

いや、以前のブログには、この車の非力さに嘆きサッサと手放すかも、と書きましたが、どーしてどーして、末永いお付き合いになるかも知れないと、本日思ったと言う・・・ドーでも良いお話でありました、と。




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軽ワゴンで高速道路

2018-02-27 11:05:36 | 愛車の事
網張温泉に宿泊しスキーを楽しんだ一泊二日。
楽しかった、美味しかった網張、最後のネタでまとめを徒然なるままに・・・。

まず移動に使った車の事を少し。

網張温泉往復の距離は420キロ・・・片道180キロが高速道路であります。
いや、軽トラでの長距離が意外と楽だったのでこの度の軽ワゴンもそこそこ行けるだろうと思っていたんですが・・・嬉し恥ずかし・痛し痒し?

いや、なんぼターボを付けたとは言え元は660CCであります。
1屯の車体を64馬力で引っ張るのは大変なんでしょう。
走る事はそこそこ走るんですが回転を上げないとダメなんで燃費が悪いんであります。

以前の車は2000CCにターボ、で280馬力・・・高速の時速110キロは2000回転で一番燃費が伸び、平均で14キロは出た訳です。

しかし非力な軽ワゴンの時速100キロは4000回転で、燃費は10キロほどであります。
しかもトルクピークの3000回転を超えているのでここから踏み込んでも加速は期待できません・・・要するにもはや限界に近いところな訳であります。

試しに100キロから踏み込むとキックダウンしてエンジンは唸りますが速度メーターの伸びは緩慢であります。
タコメーターの針だけが上がり速度は伸びず、燃費を悪くするだけの無駄な作業で有りました。

しかし、驚いたのは静粛性であります。
回転を上げて唸らせた時を除く100キロ巡航では普通に静かに走るのに驚きました。
まっ、それでも上り坂で流れに遅れまいとして加速を試みればそれなりの音を出すんですが。

この車は車高が190センチもある訳です。
なので正面からの空気抵抗で燃費が落ち、横からの風では車体が振られ落ち着きは期待できません。

ナンと申しましょうか・・・高速に慣れていない人やいろいろな車に乗って変な癖の有る車を経験していない人には恐怖の車かも知れません。
いや、そこまでの振れは無いのですが人間感の覚は鋭いので敏感に感じ、ナント無く怖いと思う人は多いかも、であります。

まっ、フルタイム四駆なので後輪駆動で走る軽トラよりは前々横風に強いんですが背が低くてワイドとレッドの車に慣れている人には異質な車で有りましょう。

さて、まとめますと・・・高速は苦手であります。
ノンターボの軽乗用車にも道を譲りながら走る車であります。
なので追い越すのはトラックばかりであります。

で、長い上りが続くとアクセルを踏み込むので燃費が見る間に落ち心痛い、し、財布も痛い、であります。
いや、ジワーッと踏み込んで行けば120キロ位までは上がりますし速度の維持も出来ます。
が、ここでも恐ろしいほどの燃費の悪さを覚悟しなくてはならない訳で実用的では有りませぬ。

と、言う事で・・・高速は90キロの低速走行が出来る人なら問題無し、で、場合に拠っては少し急ぐ事もある、ナンて人には徹底して不向きな車であると思います。

私は久しぶりに後ろばかりを見る運転にけっこう疲労しました。

車検が終わる頃には買い替えかな? と・・・お金も無いのに思ったと言うお話しで有りました。






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愛車の寸評

2018-01-16 20:03:11 | 愛車の事
さて、鈴木自動車が製造して日産が売っている軽ワゴン車・・・NV100クリッパーに乗り始めて丁度1ヶ月になりました。

で、2000キロを越した所で諸々感じた事などまとめようと思う訳です。

まず、2210キロの走行でありますが、殆ど全部スキー場との往復で稼いだ距離でありまして、半分以上が雪道走行であります。

で、ホントは高速道路を走ってから総合的な感想を書こうと思ったんですが、この先も暫く高速には乗らないので2000キロの区切りで一つ認めておこうと言う事であります。

ナンと申しましょうか・・・一口で言えば必要十分な性能と言う感じでありまして、言い換えると、過不足無し、でありましょうか。

ただし、生活の柄が決め手でありまして、それがそぐわない人には面白く無い車で有りましょう・・・とくに、所有欲などの方向で車を捉える向きには決定的に役不足な車であると思います。
要するに見栄を張れる車ではない、と言う事であります。

なので内装などの評価も必要十分・・・高級を謳う要素は微塵も無く、言ってみれば質実剛健と言う感じでして、小物の収納やカップホルダーなどの使い勝手は高級車にも勝りますが、それが故の所帯染みた貧乏くささは否めない訳であります。
ナンタって全面的にプラスチックの成型ものでありますのでハッキリ言ってチープであります。
でも、人間は慣れる生き物なので近頃は貧乏くささに愛着を覚えるようになりました。

さて、私が一番嫌なのは何処から聞こえて来るのか分からないプラスチックの軋み音とタイヤハウスあたりから聞こえるこもったロードノイズであります。

いや、鈴木自動車工業殿・・・貴方の車作りの正直さには感服いたしました、と言う感じでして、安い車なのに良くまぁこれ程までに音を消しましたね、と、褒めて使わす所存であります。
ナンと申しましょうか、タイヤが良いのかも知れませんけど路面からの騒音は殆ど感じないのであります。
たぶん、足回りのセッティングがハマっているんでありましょう。
小さい車なのに騒音が無いばかりかダンパーが効いた風味の走り味・・・安っぽさの無い感触であります。

と、言う事で、普通に走る分には路面の段差に対してもソツ無くこなして行く感じでして貧乏くささは無い走りであります。
しかし・・・トレッド幅が狭く屋根が高い高重心の特性からタイトなコーナリング時にはローリングが大きく、人によっては怖くてブレーキに足が行っちまう感じであります。
まっ、それでも普通の人はスタッドレスタイヤでタイトコーナーをシビアに抜ける、ナンて事はしないと思うので気にならないかも知れない特徴であります。

で、そう言う無理気味のコーナリングの後には大きなお釣りが有りまして、よっこらしょ的に揺り戻しがある訳です。
が、それは車の特性上仕方ない事なんですけれども、鈴木自動車の開発の人はこの癖を誤摩化そうとしてハンドルの戻りを遅くしていると思う訳です・・・これが私には嫌な特徴な訳でして、素直に戻らないハンドルを手で戻さないと狙ったラインに頭を向けないのであります・・・要するに眠くてダルいハンドリングなのであります。

で、雪道走行の性能ですが、これは流石にフルタイム四駆でして除雪されたスキー場への道程度は屁のカッパでありまして、ツルっつるに凍った道でもなんて事無く登っていきます。
雪道で苦手な状況は深い轍であります。
軽自動車のトレッドは今時のワイドな普通車より20センチも狭い訳でして合わないのであります。
まっ、それとてもスキー場への上り道が除雪されて無く、新雪が深雪な時だけなんですが。

しかし、車幅が狭いのですれ違いなどに気を使う事は皆無でして、オラの車は車線内・・・当たったらあんたが悪いのよぉ~と、気楽にすれ違える利点は精神的に楽であります。

さて、動力性能と燃費なんですが・・・1屯の車重に64馬力、トルク10キロは必要最低限とでも言いましょうか、余裕は無いけれども、さりとて悲しくなる場面にも出会さない、と、そんな感じの動力性能であります。

よく希に鈍いダンプなどを追い越すんですが、平坦地で時速40キロから70キロくらいまでの加速に不満は無く、意外とアッと言う間に追い越せてしまいます。
そんな訳でキツイ上りの坂道もターボーが効く3000回転キープで普通車の尻に食らいつく事は容易であります。
しかし、660CCで一屯の車を元気に走らせちまうとターボが効きまくっている訳でして、その時の燃費は最悪であります。

2000キロまでは様子見・・・慣らし的な感じで静かに走ったのですが燃費は期待した程良くは無く、平均12.5キロであります。
まっ、スキー場は山の上なんで燃費的にはキツイ条件では有りますが、今時の車としては大食いの部類だと思います。
まっ、それでも2000キロを過ぎた頃から当たりが出て来たのか、幾分燃費が良くなって来ている感じはします。

さて、軽ワゴンに乗り換えて一番重宝しているのは天井の高さ、であります。
天井が高いので車内でスキーウェアの着替えなど楽勝であります。
そして、便利さの極みが180センチ程度のスキー板が縦にスッポリ収まる事であります。

と、言う事で・・・私の生活の柄にはドンピシャハマった感じのする軽ワゴン車でありまして、今の所88点くらいはあげられる車であります。


いや、興味の無い人にはドーでも良い話しでありましたけど・・・まっ、いいでしょう。






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