だめだ 涙が・・・

飯を食いに下に降りたら、私が明日日本に帰る事を皆が知ってて・・・と、言ってもミャンマー人の旧い二人だけなんだけど、その若い方が、今夜は俺に任せろって言って、黙って座っていたら、ビーフサラダ　タイ風　と、海老の鬼殻焼を出して来た。

いや、昨晩も少し歳のいった若いオネェさんが魚をごちそうしてくれた訳なんだけれども・・・ああ、その魚なんだけれども、今日は彼女が居ないんでミャンマーの若く無いオネェさんが調理していたんで聞いてみたら、あれは海の魚で、店には二匹しか置かない高級魚だ、と宣う・・・そっかぁ、彼女が誤摩化せるギリギリの値段で喰わせてくれたんだなぁ・・・いや、全員従業員なんで金銭的な事には権限は無い訳です。

で、ミャンマー君は私が海老の鬼殻焼とビーフサラダがことのほか好きなのを知っていてそれを出してくれた訳ですが、ビーフサラダがまた、ビーフばかり見たいな・・・あんまし皆が優しくしてくれるもんで涙が出そうになっちまいました・・・いや、これ、ホントです。

で、皆してオフシーズンなんで交代ですこしずつ長い休みを取るとの事で、おばネェチャンが昨日、さようなら、と、変な日本語を言ったのは、もう会う機会が無かったからなんですね。

いや、こんなに親切に、優しくされたら、また来なくちゃ行けなくなるじゃ無いかぁ～夜は煩くてろくに眠れない・・・利点と言えばビーチに近いのと如何わしいマッサージ屋ばかりが多い通りで、暴走バイクの爆音が鳴り響く好立地・・・やっぱし、次もここかなぁ～？

いや、今夜なんか、アレ・・・新入りの男が注文を取りに来たら、ミャンマー君が出て来てくれた訳で・・・勘定は、ビール二本も飲んだのに、450バーツ・・・正規の値段だとビールだけで200バーツですぜぇ～・・・もぉ～・・・チップボックスに1000円入れて来ちまいましたよ。

ああ、そーだ・・・もの凄い大雨でして、空まで私に別れを惜しんでいるようでありました・・・プーケット、終わってみれば総て好し、か？

やっぱし、人だよね・・・袖摩り合うも何かの縁・・・と、言う事で、ご縁が有ったらまた来ましょう、と。

じゃ、PCの電源を仕舞っちまうんで・・・しばし別れの涙が滲むぅ～と。

俺っ、禿じゃないかも？

いや、荷造りを始めたらあっという間でした・・・なんたって、バカデカ巨大ガラガラトランクの威力は凄い・・・どの位凄いのかと言うと、サンダ対ガイラの戦いにキングギドラが一寸待ったぁ～と、乱入したのに匹敵するかも知れない・・・ナニっ？　まったく見当がつかない？　そうでしょうとも、書いた本人も勢いで並べただけでして深い意味は無いのですから。

まっ、これより多きのは飛行機では預かりません、荷物扱いで別料金・・・と、言う限界の大きさの箱であります。

そーかぁ～？　私しゃ昔、段ボール箱の中に木枠を組んでHONDAのXL125のエンジンその他詰め込んでフィリピンに持ち込んだけど・・・あれは、巨大だったし、何と言っても重さが40キロ・・・いや、頻繁に乗るんで特別上客として・・・エリートって言うの、恥ずかし名前ですけど、それなんで超過料金は無いんです。
あんな大きいのも載せてくれるのは、里帰り便として飛んでいたフィリピン航空だからでしょうかねぇ？

うん・・・フィリピンってモトクロスのレースバイク、そのまま、何もせず、ホントに裸のまま飛行機に積んでましたね・・・流石にアレには驚いた。
中にフェリーみたいなタイイングベルトとか有るんでしょうね。

いや、フィリピンのフェリーだと豚とか鶏とか積んでますけどね・・・餌も積むんですぜ・・・で、豚はウン知するでしょ？　鳥は変な時刻に鳴くし・・・で、時々沈むでしょ？　ろくなモンじゃ無いです。

いや、梱包、じゃ無い、荷造りか？　終わったんですけど・・・逆にスカスカで、新聞紙丸めて詰め込みたい感じです・・・空のペットボトルをパッキンに入れるか？
いや、タイのゴミを日本に持ち込むのもナニですな・・・いいか、中でグチャグチャになっても。

ああ、タイトルの　俺っ　禿じゃないかも　ですけど・・・キッパリと私は禿ではない事を宣言したいと思う訳です。
いや、二ヶ月間床屋に行かずに・・・まっ、一遍だけオカマさんのシャンプーする床屋風の所で耳の周りだけ刈ってもらいましたが、てっぺんとか手つかずですんで二ヶ月の成長を見た訳であります。

するとぉ～・・・なんと、毛は有るんですね・・・短く刈り込んでいたんでかなり広くなった前頭葉の光だけが強調されていたと言う・・・勘違いですね。

しかし・・・ごま塩頭って言うんですか？　黒よりも白が基調と言う感じでして、全体的にはグレー・・・いや、白髪ではない・・・絶対に違いますっ!!!

まっ、私が禿げてようと白髪だろうと日本国の未来にもあなた様の明日にも無関係なんですけれどもね。


レッドブルの隣に有るんですけど　劇薬っぽくないですか？


お土産と　明日のおやつの一部　700円弱


グリコ？　トムヤムクン風味や激辛タイ風味？

荷造りも終わって・・・後は干してある洗濯物が乾いたら商法に荷物に突っ込んで・・・明日の朝、PCを突っ込んで・・・お終い、と。

意外と呆気ないねぇ～・・・発つ鳥　後は知らない　タイプですから。

足掻く・・・!!!

いや、60日も居たんだから未練も無いのかと言うと、人間と言うのは・・・もとい、私と言うのは根っから卑しいと言いますか、意地汚いと言いますか、まっ、貧乏性と言う事で・・・そう言う訳で、朝から虎の穴ジムにいったり、肉喰いに行ってみたり、スイカ食いに行ってみたり・・・んっ？　スイカは日本も盛りになるか？　まっ、そして、午後からは予想通りに見事に晴れて・・・だからビーチへ。

で、ビーチはいつも行くあの兄ちゃんの所で、いつも通り、一つ分の料金で三つくらい使いまくると言う・・・そしたら、今日は、隣に、ロシア人の美人が一人出来たんですけど・・・一人で居たのは5分くらいで、彼氏だか旦那がすぐに来た訳です・・・そう言う事ならアッチへ行けよなぁ～・・・一人が好きなんだから邪魔すんなよなぁ～・・・でも、５メートルくらいは離れてますけどね。

で、三時少し過ぎに引き上げたんですけど・・・シロートにはわかんネェベなぁ～風が変わったの・・・一度まで行かないけど、半度くらい下がったからね・・・雲が涌いて、夕方には雨ですよワ。

そんで、バイク返して、パスポート返してもらって、またね、って、戻って来て、大量の水を飲んで・・・アレ、不思議だよね・・・ビーチで売っているビールって、薄いんだろうか？　今日も二時間足らずで三本飲んだんですけど、何の足しにもなっていない感じで。

で、ビーチなんですけど・・・一通なんでグリーッと廻らないと戻れないんで、歩道って言いますか、ビーチサイド遊歩道公園みたいになってる無駄なスペースが有る訳ですが、そこをバイクで、上半身はだか、メットは手にもって、しかも、薄いビールとは言え飲酒運転・・・と、さて、ここから出ると一発で帰り道に・・・と、言う所におまわりさんが4～5人居て、また、外人海水浴客のレンタルバイクのチェックをしている訳です。

おおっ、と、思いつつも、いつものように自然に通り過ぎたら・・・やっぱし何事も無くて、私しゃどういう風に見られているのか・・・色ですか？　態度ですか？　禿具合ですか？

しかし、眼鏡をかけてどことなく品のある、そしてそこはかとない教養も滲ませ居る風貌は・・・タイ人には見えないと思うんですけどねぇ・・・フィリピンに居た時には完全にフィリビン人だと思われてましたが。

余談ですけど・・・私のフィリピンの免許証の国籍はフィリピン人なんですぜ・・・これ、ホント・・・だから、協会に行って出生証明とって役所に届けると、ホントのフィリピン人になっちまうんですけど・・・何のメリットも無いんで止めました。

いや、フィリピンに滞在している時にビザ不要で良いべゃ、と、考えたんですが、しかし、フィリピン人に成り済ますと、日本にはそのパスポートでは入国できませんからね・・・だって、フィリピン人ですもん。

いや、入国のときだけ日本人ってのはダメです・・・出国のハンコしか無い、どこにも入国した形跡のない怪しいパスポートになってすぐに捕まっちまいます。

いや、こんなことして遊んでる場合じゃないんですけどねぇ・・・荷造りしなくちゃ。

何も足さない・・・何も引かない、そんな日々なはずなんで荷物は減りこそすれ増えちゃい無いんですが・・・ああ、お土産が重いかも・・・腐った魚の匂いのする魚醤とか、腐った魚の匂いのする塩辛とか・・・腐った魚が好きな訳じゃないんですよ・・・どーせ買って行ったって喰われもしない土産なんか、貰った人を驚かせてナンボのモンでしょ？　私はそう言う基準で土産を選んでます。

ああ、水、飲んでも飲んでも乾いてる・・・眠いしなぁ。

アレ・・・ビーチで坂本冬美を聞いていたんだけれども、演歌歌手が英語のフレーズを唄うと良いねぇ・・・無味乾燥の横文字に色が見えるのね・・・艶ですか？

いいねぇ・・・演歌は良いねぇ～歌は世につれ世は歌につれ・・・司会の玉置宏さんも今はもう逝っちゃった人ですけどねぇ・・・ロッテのクールミントガムは南極で作ってるって信じてましたからね・・・うん、小学校に入る頃まで。

だめだ・・・一眠りしたい・・・が、そうすると、明日の朝早朝なのに深夜まで眠れなくなる・・・ビールでも呑んで景気をつけますか？

最後の夜 か

まっ、まだ朝なんですけど・・・思いは夜に向かっています。

最後の夜だからぁ～　思い出だけが欲しかったぁ～　人を傷つけてもぉ～　それを思い出にしたぁ～・・・と、最後の夜と出れば、遠野物語の歌詞が浮かぶ訳ですが、しかし、今文字にしてみたら　とんでもない文章ですね・・・思い出って？　行きずりに一発、そして、それを思い出にしたいとは・・・とてもまともな人とは思えない感覚、極悪非道・鬼畜米英・欲しがりませんカ勝つまでは・・・と、まっ、自分勝手を通り越して下衆の極みですね。

で、何故にこんな事に憤るのかと言うと・・・自分にもその気が多分にあるからナンでありますね。

そう・・・どーせ二度と会う事も無いんだから・・・と。
それを何度か繰り返した結果が、アジア各国に、私を　ちゃん　と呼ぶ子が沢山居る訳です・・・嘘・・・思いつきで書いただけです。

まっ、ホントの話題は・・・夜までにパッキングを終わらせたい・・・と、言うよりも終わらせないとダメなんですが、全くその意識が起きない訳です。

帰りたく無いのかも、日本に。

いや、銭金云々を抜きにした話なら、楽でスゼェ・・・この暮らしは。

まず、午前中は意義ある語学学習をしていると言う事で無職の罪悪感と言いますか、それへの贖罪意識を醸し出してくれ、昼飯を食って昼寝をしたら虎の穴ジムへ・・・そして、無駄に身体を鍛える。

で、少し身体に格好がついたなと思ったら、たまにビーチに行ってナンパを仕掛けて玉砕して意気消沈・・・なんとも能天気な日々では有りませんか？

考える事と言えば・・・雨は降るのか？　何を喰うか？　何処で喰うか？　呑みに行くか行かないか？　金はナンボ残っているのか？　彼女の電話番号をどうやって聞き出そうか？　洗濯をしようかしまいか？　と、一センチだって１ミリだって日本の事とか、家族の事なんかは思い出しもしない訳で・・・これ、このままここで野垂れ死んだら最高かも知れないなんて思う今日この頃・・・日曜の朝、皆様に置かれましては如何お過ごしでありましょうか？

ナニっ？　お前に問われる筋合いは無い？　そりやぁ御尤もです。

さて、クロワッサンにチーズを乗っけて、苦いコーヒーとともに喰う、ベトナム風朝食を頂きまして・・・ホントかょ？　

まっ、そう言うものを喰いまして、これからドースッかなぁ？　な訳ですが、午前中は虎の穴ジムに最後のご奉公をして、いつも散らばっているダンベルも私がキッチリと片付けて来たいと思う所存であります・・・彼女は午前中は居ないんだけどなぁ・・・でも、午後にはバイクを返さなくちゃならないんで。

で、たぶん、午後には少し晴れ間が出ると思うんで、宿の前のビーチで少し感傷に浸りつつビールなど呑んでトワイライトを迎える・・・んっ？　荷造りはいつするんだ？

プーケット 最後の追い込み!!!

いや、誰も期待してないし、見たくも無いと思うんですが、自分がここを去るのであるな、と言う思いからでありましょうか？　何もかもが愛おしゅうございます、です。

いや、参っちまいましたぁ～　ラブレター貰っちまいましたぁ～　下の食堂のおばネェチャンから・・・ネットの翻訳でも使って書いたんですかね？　彼女は英語が不得意でして、ほとんど会話にならないレベルなんで、日本語を調べて、ローマ字で書いたんでしょうね。

その手紙によると、二ヶ月も逗留していて一度も女を連れ込まないのは趣味がアッチなのかと思って警戒していたら、隣のバーの娘やら、虎の穴ジムの娘を口説いている話を聞いて安心した、とは、書いてなかったんですが・・・誰から聞き込むものやら、その手の話を知っているらしく、無類のスケベであるとの情報を得た、と・・・そう言う感じの事が書かれている訳です・・・まっ、そう言うのがラブレターだと思うかドーかは人それぞれなんで好きずきだと思います。

で、もしもまた来る事が有ったら、是非また泊まってくれ・・・料金は事前にEメールで確認してくれ、と、取り敢えず格安にする予定で入るから、と・・・まっ、この手のメモをラブレターとは言わないと言うのは個人の見解の相違ですから、好きにさせてください。

まっ、業務連絡ですかね・・・でも、もうこの宿しかないかも・・・なんたって居ても居なくても関係ない存在・・・昼飯時など勝手に色んなものを喰わせてくれる訳でして・・・おお、書き忘れていた・・・本日の昼飯なんかアレ・・・シーフードカレーなんですけど、イカやエビを一度揚げてるんで香ばしいのなんのって、海老の香で失神しそうでした。

で、それを、番頭格の一寸歳のいった彼女が作ってくれる訳です・・・日によってはアレ、はっとう　みたいな物やら、頼みもしない焼きそばとか。

で、本日は、300バーツ出せるか？と、いうんで、ナシて？　と、と問うと、まぁ待ってろって厨房に引っ込んだ訳です。

で、いつものようにビールを飲んで待っていると・・・ナントぉ～敬遠していた魚が出て来ちまったじゃ有りませんか・・・いや、ここが日本人でありまして、彼女の好意は無には出来ない、という事で、そうですねぇ～頭からシッポまでだと37センチ6ミリくらいの大きな魚を唐揚げにして甘酢あん掛けピリ辛風で持って来た訳です。

で、魚は・・・そうですねぇ、四万十川河口に多い「アカメ」って居るんですが・・・スズキを平べったくと、言うか、幅広にしたと言いますか・・・要するに、アレ・・・養殖の淡水魚ですわ・・・ブラックバスに似た感じもする。

いや、これしか喰うもんが無いと言う事で、しかも、調理する人が自信満々に、さぁ～喰え、と、見てる訳ですから、喰うしか無いと意を決して喰いました。

箸でつついて・・・碁盤の目のように切れ目が入っているんで箸でひと固まりを取り易いんで、鱗が付いたままの魚ってドーなのョ？　と、思いながら口に入れました。

いや、これは・・・俺の目を見ろ　なんにも言うな・・・であります。

インディアン嘘つかない、とは巷で良く言われる言葉でありますが・・・タイのネェチャンも嘘つかない、でありました。

美味いのなんの・・・皮と言いますか、鱗と言いますか・・・高温の油にぶち込んで一瞬で皮を揚げるんでしょ・・・で、二度揚げしないとああはなりませんね・・・こう見えてもカサゴの唐揚げで鍛えてるんで揚がり具合から容易に察しがつきます。

で、生臭みの欠片も微塵も片鱗も無い・・・白身の甘さがほんのりと・・・いや、ナンたって皮のパリパリ感ですか？　鱗も混じってしっとりと・・・いや、一層パリっと。

で、ホントはビールとか魚とか野菜とか白飯で7～800バーツと言う所だと思いますが、ビール代を足して400バーツと言う事で・・・もー、おばネェチャンたらぁ～・・・もっと早くお手紙くれたら展開は違っていたのにぃ・・・は、無いか？