いや、先に謝っちまいます・・・表題はただの「掴み」でして意味は無いんです。
強いて言えば、僕という柄でも歳でもないし、ダメなのはズーッと昔からの事だし・・・しかし、何も無くてそう言う言葉は出てこないのでナニか有るのかと言えば・・・無くはないのであります。
ンじゃぁ~ナニなんだ? と、問われる向きも無いとは思いますが、言ってしまえば・・・ダメなのは体調でして、スキーに行かない休養日は積極的休養という感じで軽い運動を心がけているんですけれども、それさえもする気力が湧かない、と言う事で、只今動かせるのは、キーボード用に指先と、画面を見るための目玉くらいであります・・・要するに、全体としてダメな感じだなぁ~と、言うのが有ったという事でご理解いただけましたでしょうか?
御精読ありがとうございました・・・
私はアウトドア用品の会社の会員で、時々カタログと冊子が送られて来るんで読む訳なんですが、この度のアレに、カヌーイストの野田知佑さんのエッセイが載っていたんだけれども・・・この人も10年一日のごとく宣っている事は変わらないなぁ~・・・本心なんでしょうな。
まっ、言っている事は・・・肥後の守で鉛筆を削った時代から、今日のナイフを取り上げられて育った世代の不器用さ・・・ナイフのナンたるかを知らないアウトドア人間、ナンて事が書かれている訳です。
でもね、野田さん・・・ナイフなんて必要に迫られて使い出せばすぐに上手になりますぜ、と言いたいんですけどね。
考え方としてのナイフの持つ意味は上手に使えるかどうかでは無く、危険だから禁止してしまうという社会のあり方である、と言いたいのは良く判りますが、現実の社会でナイフが無いと生きて行けない人、不便な人というのは特殊な訳でして、ナイフが身近に無い暮らしは可笑しくはないと思うんですけどね。
で、野田さんは肥後の守に思い入れが有って宣う訳ですが、今時はホームセンターに行けば用途別のカッターナイフが売られ、もしも山で使う様な肉厚の刃物が欲しければそれなりの物が沢山売っている訳で、私に言わせれば、もしもナイフが欲しければ昔よりも選択肢は豊富ですね、となる訳です・・・いや、アウトドアの大御所の野田知佑さんの記事に平民のアウトドア好きの私がナニを宣ってもアレなんですが。
思い入れ・・・想い入れ・・・は、往々にして「思い込み」に姿を変えちまう事が多くはないか? なぁ~ンて事を憶ったりして。
で、また肥後の守に戻っちまうんですけど・・・アレで切れる物はたかが知れていた、と思う訳です。
確かに鉛筆は削れた・・・が、包丁でも削れたし、10円の鉛筆削り機でも削れたんで肥後の守で削っていた子供は昭和の中頃には消えていたと思うし。
余談ですが・・・10円の鉛筆削り機は当たり外れが大きくてコツが掴めないと削り過ぎて芯が折れるとか、引っかかって段付きで削れちまうとか、力を入れたらブラスチックの箱が壊れるとか、今にして思えばクレーム対象の粗悪品であったと思いますが、筆箱に一つ入っているのがステータスだったもんですから、貧乏人の小倅である私も文房具屋から盗んで来て持ってました・・・嘘・・・私しゃ昭和30年代末期には10円くらいは納豆売りのバイトで稼いでましたからね。
アレ・・・運筆削り気が粗悪だったのは、まだプラスチックの質が良くなかったとか金型の精度が悪かったなんて事だったのか?と、思うんですが・・・。
まっ、私はもっぱら切り出しナイフでやってましたけれどもね・・・でも、私が子供の頃でも肥後の守は持ち歩いても咎められませんでしたが、切り出しナイフは相当な武器になるんで、正当な理由無くして持ち歩く事はまかりならんと、父ちゃんからお達しが出ていました。
いや、再度の余談ですが・・・肥後の守では人を斬りつけても大した深手にはならないと思うんです・・・人に斬りつけるのはやった事無いですけど、魚や蛙や小動物を切ってみてもあんまし切れませんでしたからね・・・解剖用には貝印の二枚刃カミソリを使っていました。
で、もっと大きな欠点は、肥後の守は二つ折りなんで刺す事には不向きでして、武器として用いてもあんまし有用ではなかった訳です。
しかし、切り出しナイフは斬りつけても切れるし、刺したら刺さるし、で、そこそこ危ない物であった訳であります。
肥後の守の最大の欠点・・・これは大きいんであります。
野田さんも書いてましたが、折りたたみのカシメの部分が緩むんです。
で、そうするとポケットの中で開いて危険と、書かれていましたが、私に言わせると、カシメが甘いと使っている最中に折れ曲がって鞘に戻っちまう訳です・・・すると鞘を握っている手指を切っちまう・・・こんな間抜けをしないためには、カシメを締めるのはもちろんですが鞘の頭に細工をして刃の押さえ・・・頭の突起ですね・・・それを押さえる工夫をする訳です・・・が、これにはそれぞれに秘密の技が有りまして、身内や子分には伝授しますが余所者には教えないんであります。
ああ、大好きな野田知佑さんのネタで余計な事を書いちまいました・・・でも、写真が載ってましたが太めになられて、歳食ったなぁ~と、感じました・・・時代であります。