須賀川に続いて、東北本線矢吹駅で下車。
柴田さん設計ですね。建築とまちづくりの境界をなくそうとした提案です。迫力あります。これについてはまた後日・・・。
今日は、建築家太田さんたちが取り組む、街道に沿ったまちづくりの成果を見学に来ました。
街道というみち空間を、震災復興からのコミュニティづくりの中心に据えようという提案です。まちなか居住、木材利用、小さな公共空間を道に沿って作っていく・・というのが骨子のようです。
まずは小さな公園とあずまや兼トイレ。
さりげない雰囲気‥と思ったら中は刺激的、面白い。いいですね。
復興公営住宅を目指します。丘の斜面に自然な感じで配置しています。ちょっと駐車場が目立ちますが。
こちらのように、入り口廻り、階段室を通して自然な交流が生まれることを目指しているのだと思います。
メゾネットタイプとフラットの組み合わせのようです。
町の集会所。みち空間と、奥の中庭との関係を体験してみたい・・・と思っていたのですが、今日はお休み。残念です。正直なところ一番見たかった建築ですがしようがありません。
小屋組みも見たかったところです。
でも、細やかなスケール感を持つ空間と外部空間をうまく組み合わせて、変化に富む活動の場ができているのではないか‥と想像しました。
みちの反対側には、もう一つの災害公営住宅がありました。
階段室の扱いが巧みですね。
駅の方に戻るとさらにいろんな試みがあるのが分かります。西洋式の歴史的建築もいくつかありました。
また、町家や、その奥の蔵?を使っていそうな建物もあります。
途に沿って図書館もありました。
私が訪れた日は、先ほどの集会所だけでなく図書館も休みで、あまり人通りがありませんでした。でもこの道に沿って集まる共有の場所の数々はまちの暮らしを少しずつ豊かなものにしていくものだろうと思います。
小さな公共的な場所が積み重なって何が生まれるのか、今後とも注目です。
また、駅自体が、建築とまちづくりの融合を目指した先駆的なものだったんですね。実をいうとここに来るまで駅のことを忘れていました。
高谷時彦
建築・都市デザイン
Tokihiko TAKATANI
architecture/urban design