まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

庄内全体が藤沢文学ミュージアム

2010-09-30 21:36:42 | 建築・都市・あれこれ  Essay

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鶴岡駅のパンフレット置き場にこんなパンフレットがありました。鶴岡と酒田のまちなかの観光スポットの紹介と宣伝です。酒田の山居倉庫とともに鶴岡の藤沢周平記念館が載っています。建築されてまだわずかの記念館としてみれば、名工高橋兼吉が携わって100年以上前に建てられた山居倉庫と並べられるのはありがたいような面映いような・・・・・・。

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オープンして5ヶ月あまりですが、一月あたり1万人の人が訪れるそうです。記念館を訪れたあと藤沢周平氏を生んだ町の歴史的建築などを訪ね歩く人も多いことでしょう。記念館に関係した皆さんが構想した庄内全体が藤沢文学ミュージアムだというコンセプトが今現実化しつつあるのでしょうか。


アヴィニョンへ

2010-09-18 16:57:49 | 海外巡礼 Europe

9月1日の朝、Auberge la Feniereを出発、Lourmarinからアヴィニョンを目指します。

途中には、イタリアを思わせる山岳都市(村)も見えます。残念ながら先を急ぐため見学は見送り。

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Cavaillonで休憩。Cavaillonといえばメロン、メロンといえばCavaillonということのようです。

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人口は25,000人程度の小さな町ですが駅に向かう通りにはちゃんと映画館もあります。

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ここでもプラタナスの並木が見事です。

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アヴィニョンの町にはいる。アヴィニョンの町も90,000人程度でそれほど大きな町ではないが、中心部は賑わっている。映画館もあります。

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また中心部の広場に面して市役所があり、そこが市民のアイデンティティを確認する場になっていることも他の都市と同様です。

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ところで、アヴィニョンのTGV駅は文句なしに美しい。

P1100388 コンコースレベル

P1100398 プラットフォームレベル

何でこんなに美しく無駄なスペースを発想することが出来るのでしょうか。

Jean-Marie Duthilleulは私と同じ年ですが、エコールポリテクニーク出身。フランス国鉄SNCFに関連する建築家として多くの駅を手がけています。彼は駅だけでなく楕円形の平面の小さな教会をパリに建てています。既成概念を破る楕円形は水を受けるために両手を合わせた形だそうですが、いつかその教会(St Francois De Molitor Church)も見たいものです。

 

 

 


エクスアンプロヴァンス

2010-09-18 15:45:43 | 海外巡礼 Europe

鶴岡と同じ人口14万のエクスアンプロバンスに立ち寄りました。

プラタナス並木の美しい中心街ミラボー通りです。

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大学町であるせいか、大変若い人が多いという印象です。実際には学生たちは、お休みのはずなので観光客が多いのかもしれませんが、服装も洗練され、皆さんこの場所で自分たちが見られていることも楽しんでいる様子です。少し離れたところにアトリエのあったセザンヌもこの通りを散歩したはずです。

中心部は車が入れません。その代わり中心広場を取り囲むようにバスが走っています。

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市役所は中心のリシェルム広場に面しています。市役所は行政マンの仕事場、あるいは行政サービスの事務スペースというだけでなく、その都市の市民シップ、その都市に属していることを市民が確認するよりどころとなる建築であるように感じます。

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城郭に囲まれた中世都市の雰囲気が中心部にはそのまま残っています。同じ14万都市でも中心部の飲食店やお店の多さには驚きます。勿論車のアクセスがしやすい環状線沿いなどにはスーパーマーケットもあるのです。


パリからマルセイユへ

2010-09-12 17:02:00 | 海外巡礼 Europe

さてフランス視察の続きです。8月30日はパリからマルセイユに移動。マルセイユの旧港です。

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マルセイユといえば、コルビジェのユニテダビダシオン。

中心部の旧港から車で10分程度の丘の上にあります。

勘違いかもしれませんが映画「フレンチコネクション」にチラッと出てきたという記憶があり、少し古びていると思っていましたが、とんでもない。大変美しく維持されています。

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屋上庭園も丁寧に補修中です。遠くに地中海が見えます。

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当たり前ですが全体から細部にわたるまでコルビジェの意思が透徹しています。だれたところがまったくなく、すべてコル風プロポーション、コル風デザインで完璧性が求められています。

P1100218 エントランスホール

P1100247 4階の共用施設部

いろいろ絵になる場面が設定され、それが細部にわたりコルビジェの嗜好できちんと構築されているという印象があります。すべての存在に理由があるということです。例えば外部空間にある柱。一見窓の位置と無関係にあるように見えます。しかし、内部から見ると見事なプロポーションの一場面を作り出しています。

P1100287 エントランスホール北側に柱がある

P1100221内部から見ると美しく収まっている

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町との関係で見てもこの巨大さにとくに違和感はありません。前面道路もブールバールと呼べるような立派な並木道で、スケールも自然になじんでいます。また上の写真のように北側でも暗いという印象がありません。光があらゆる方向から回り込み翳を薄めているように思えます。


たらの由良、ビーチサッカー大会

2010-09-12 15:14:59 | 建築・都市・あれこれ  Essay

由良ビーチサッカー大会を見てきました。

多くの海水浴客が泊まりで訪れた山形県鶴岡市の由良ですが、最近は車や交通網の発達で日帰りとなっています。民宿も減ってしまいました。また車のおかげで多くの人が鶴岡に通うようになり、かつての漁業を中心とした町のまとまり、一体感も薄れようとしています。

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そんな中で、全国的にも珍しい海岸でのサッカー大会が開かれました。このイベントは地域資産である砂浜を活用し、地域の人たちと県の内外からの若者たちがサッカーを中心に一緒に楽しもうというものです。サッカーとバーベキューやジェットスキーなど浜辺ならではの楽しみと仕掛けに満ちたイベントです。地元の人たちが中心となって、運営していますが企画や広報活動などの中心となって活躍しているのが東北公益文科大学大学院生の高城豪です。

昨日は私は仕事でこれませんでしたが、雨で大変だったそうです。今日は何とか天候も持ち直し、多くの人たちが浜辺の美しい風景のもとで思い思い楽しんでいました。護岸も今日は観客席にはや代わりです。

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani