まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

土佐市複合文化施設:のびやかで気持ちの良い内部空間

2021-04-18 00:27:41 | 建築まち巡礼四国 Shikoku

土佐市複合文化施設。私たちも設計プロポーザルに参加しましたが、あえなく轟沈。

気持ちよい、さわやかで素直に楽しめる内部空間でした。吹き抜けと階段状のテラスが上昇感をうまく作り出しています。いい意味で、構造のモジュールが感じられない、不思議なずるずると繋がる空間が、新鮮でした。

状状

 

ホールが一体となっていることもあり、階高がかなりあるのが、いい方向に作用していると思います。

外部も面白い。

隣の学校側に圧迫感を与えないというのはコンペの条件でしたが、潔く、ホールのボリュームを出しています。とくに気になることもないようです。いろんな機能が詰め込まれたプログラムでしたが、うまく解いていると思いました。学ぶところが多い建築でした。

高谷時彦

建築/都市デザイン

After enjoying seeing my favorite works of architecture, I was driving a rent-a-car cautiously on my way to the designated parking building in the central district of Kochi city. I found a policeman on the sidewalk 50 meters away,  calling me to stop. What's happened? He ran to me and said that I commited a traffic violation!

I went through the crossing before the parking building carefully but without a stop before the white line or halt line on the road. I was compelled to pay 7000 yen as a penalty for violating traffic rules and lost the gold drivers licence awarded to me because I had not commited any traffic violations for more than 5 years. 

So many good memories today in Kochi, and one unfogettable lesson.  

Tokihiko Takatani

architect/urban designer

Tokyo Japan

  

 


鏡川沿いのまち並み

2021-04-18 00:16:27 | 建築まち巡礼四国 Shikoku

高知の中心市街地は、ほぼ江戸時代の町割りの範囲となっています。この鏡川は中心市街地の南の境界となっていますが、城下としては外堀ということになると思います。大きめの邸宅が堤防に沿って並んでいます。

しかし、まちの中心部でも緑が豊かです。山内神社です。

次に土佐市の複合文化施設に向かうため、駐車場に向かいます。

これは、山内家下屋敷の長屋ですが、庇下を歩くという体験が、県立図書館を思い出させました。県立図書館もいい建物です。(障害物がなくて)建物に沿って自然に歩ければ、もっといいのですが。

 

 

高谷時彦

建築/都市デザイン

 


お城から竜馬の記念館へ:まちを歩く

2021-04-17 23:44:39 | 建築まち巡礼四国 Shikoku

お城から、竜馬の生まれたまちに向かいます。そこに記念館があります。

お城の前には、自治会館。下の方はRC造。上部はCLTの木構造。面白いファサードとなっています。CLTにはいろいろな可能性がありそうです。高知では、木材の使用に積極的な取り組みがなされています。

 

街角の教会。

 

これは何とも潔い住宅です。駐車場と共存させるとこういう形態になるのですね。割り切った考えです。

 

こちらは、古いギャグですが、「笑うまちかど」。確か、南伸坊さんの本のタイトルでしたね。笑っているだけでなく、不思議な造形感覚です。面白い。思わず「くすりっ」となります。

ということで、竜馬の記念館へ。

中庭のある、心地よいスケール感が保たれた建物です。

 

2階も展示室です。

切妻の瓦屋根と、ボールト金属屋根も意外とあうもんですね。

高谷時彦

建築/都市デザイン

 

 


何十年ぶり?高知城

2021-04-17 22:52:44 | 建築まち巡礼四国 Shikoku

高知の朝市。一面にたまねぎの濃い香り。いいですね。

高知城に登ってみます。

 

野中兼山のお屋敷跡。つい立ち止まってしまいます。兼山の事績に興味があるわけではありません。藩のためにと仕事をやりすぎた彼の失脚後、家族は宿毛に蟄居を命じられました。兼山の死後数十年を経て解放される娘の婉を描いたのが小説『婉という女』。感情を丹念にたどりながら、じっくりと読ませる味わい深い小説です。岩下志麻さんが主演した映画を見ていないのが残念です。そして作者の大原富枝は本山町の出身。今、そこで小さな公共施設をつくっています。

追手門。力強いですね。

一つ一つの部材も立派です。

高知城では、城だけでなく城郭の全体構造が残っています。意外と優美な曲線が使われています。

水抜きの樋です。コルビュジエの造形を思い出します。

やはり優美です。もともとこうなんでしょうか。

天守閣の足元には本殿が残っています。この欄間、独特です。やはり優美さを感じます。

格式の高い書院造。

本丸、二の丸、三の丸の構造が分かりやすく模型展示されています。

 

朝市をやっていたあたり、東の方をのぞんでいます。右下に見える、歴史博物館に向かいましょう。

中を見るためではなく、腹ごしらえです。高知はモーニングセットが充実していると聞きましたがその通りでした。お城を見ながら、トーストとコーヒー。

高谷時彦

建築/都市デザイン

 


藁工ミュージアム:アートゾーン藁工倉庫

2021-04-17 21:57:45 | 建築まち巡礼四国 Shikoku

高知駅前の中心部から、高知城の外堀にあたる(と思います)江ノ口川を少し下っていくと、ありました。戦後間もない時期に建てられた藁倉庫をうまく利用した、アートゾーン藁工倉庫。土佐漆喰の土蔵です。壁に何段かの瓦屋根の水切りがついているのが土佐風です。

 

店舗や事務所で利用されているようです。

 

倉庫群の中に入ると、藁工ミュージアム。アールブリュットの美術館です。色鮮やかで、力のこもった作品を撮ることはできませんが、建築空間は撮影OKでした。

 

木造トラス。白い自立壁が卓越する展示空間の緊張感も素晴らしい。竹原義二さんの設計です。

高谷時彦

建築/都市デザイン