まちキネの2周年記念日の最後の日でした。記念日なので、食事も映画もポイント2倍です。
例によってヒラボク食堂でビールと食事。そのあとレイトショウの「ニューシネマパラダイス」をキネマ4で見ました。
今日、はじめて気づいたことがあります。最後のシーン、映画技師で少年時代の主人公の「親友」アルフレードの形見となったフィルムを見るシーンに関することです。
上映してみるとアルフレードが主人公の少年時代トトにやるといいながらも渡さなかったフィルムの切れ端をつないだものでした。いつの日にかあげようと思ってちゃんと繋いでおいてくれていたのです。まちの映画館PARADISOで上映禁止でカットされていた男女の抱擁シーンが次から次へと出てきます。
懐かしい思い出が駆け巡っていきます。カットシーンを集めただけあって当時見た映画が次から次へと出て来るのですから。主人公は映画が本当に好きだった少年のころを生き生きと思い出すのです。
今日気づいたのはこのフィルムは映写技師アルフレードがつくったひとつの「作品」としてみないといけないということです。アルフレードに鼓舞されることで映像技師にとどまることなく映画監督として成功した主人公。その彼にアルフレードは自分の「作品」を通して再び語りかけます。愛を信じない生活に溺れる主人公を再び叱咤し、鼓舞するかのように・・。この「作品」のテーマは愛情賛歌なのです。
アルフレードの「作品」を見て主人公は、おそらく「人間の愛」について考え、また新しい作品に取り組む意欲を取り戻したに違いありません。節目節目でのアルフレードの教えが少年トトの生き方に大きく影響したように・・・。