まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

世田谷区H邸の2年検査

2009-11-27 13:57:32 | 住宅 Housing

世田谷区H邸が竣工して2年たち、瑕疵検査を行いました。大きな問題もなく、またとてもきれいに建物をお使いになっているご様子を拝見し、うれしく思いました。

 

久しぶりにH様ともお話ができました。建物の外にもツツジなどを植えられ、大変丹精をこめてお手入れをされています。施工を担当されたKさんの、これからも見守っていこうという気持ちも自然に伝わってきます。幸せな建築であってほしいと願っています。

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani


深谷の映画館と煙突

2009-11-25 19:35:32 | 建築まち巡礼関東 Kanto

今月初め、深谷の街なか映画館チネ・フェリーチェに立ち寄ってみました。

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映画館のなくなったまちの中に映画を復活させた竹石さんのお人柄から想像していた通り、親しみやすく暖かい雰囲気の映画館でした。銀行の営業室を改造した50席の部屋で、フロントスピーカーも露出で床においた状態ですが、皆さんが楽しく映画を見ておられる様子が肌で感じられる大変いごこちよい客席空間となっています。西川美和監督の「ディアドクター」もなかなか楽しめる映画でした。

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都市計画道路の築造のためチネ・フェリーチェは移転になります。閑散としたまちを歩いていると、本当に道路を拡幅することが地域にとってプラスになっていくのだろうかという思いもわいてきます。上の写真は移転先の酒蔵七つ梅の建物です。残念ながら中には入れませんでしたが、高い煙突が目を引きます。

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町を歩いていると他にも煙突があり近寄ってみると矢張りここも酒蔵でした。

旧中仙道の宿場町として栄えた日々のことが髣髴とされます。

 

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani


鶴岡塀のこと

2009-11-25 18:45:30 | 建築・都市・あれこれ  Essay

城下町トラストの本間貢さんたちが鶴岡塀なるものを提唱しています。ブロック塀等に変わって伝統的な板塀で城下町らしい風情をつくろうというものです。手始めにお城の北側にある鶴岡南高校のコンクリート支柱のつまらない塀を黒い板塀に変えようと、以前私たち東北公益文科大学が主催したまちづくりシンポジウムでも訴えておられました。

その提案が広がった結果なのか、あるいはまた独自の流れの話かは存じませんが、東北公益文科大で教えておられる大島文雄先生も鶴岡南高校の塀を板塀に変えると相当大きな景観上の効果があるということを唱えておられます。その大島先生からその提案を「ちょっと絵にしてみなさい」というお話をいただき、お手伝いさせていただきました。

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現在の写真は下の左です。また提案で用いている塀は鶴岡の街角で多く見られるやまと打ち板塀です。完全に新しいものを探してこなくても、今あるもの、伝統の延長上で発想することが可能なのが鶴岡という町の懐の深さです。

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani


荘内銀行酒田営業部が竣工・オープンしました

2009-11-25 18:03:20 | 民間建築 Private Sector Building

敷地は、羽州浜街道沿いで幹線道路の交差点に面しています。羽州浜街道は国道7号線から酒田市内に入る道なので交通量も多く多くの人の目に触れる立地です。

 

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この支店は鉄筋コンクリート造です。コンクリート打ち放し、黒いボーダータイル、ガラスと木調の竪ルーバーという限定された素材を用い、緊張感のあるプロポーションのファサードをつくりました。銀行に求められる信頼感に通ずる整形の端正な表情を持ちながら、同時に地域の人々に気楽に立ち寄ってもらえる雰囲気を作り出すことを心がけています。

私たちは、基本設計を担当しましたが、発注者や設計、工事関係の皆さんのご理解、ご努力によりかなり設計イメージに近い姿で立ち上がっています。多くの皆さんに利用され、地域の風景に溶け込んでいってもらえたらうれしいものです。

 

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani