先週、内川端を歩いていたら、まさか・・・・。
田沢稲舟の生家の解体が始まっていました。
監督さんに聞いてみると棟札(明治15年と書いてあった?)があったとのこと。重機が登場してあっという間になくなります。
17歳までここで育った田沢稲舟はその一部始終を無言で眺めています。
残念ですね。
鶴岡市の歴史まちづくりを担当する方から何とかできないかと相談は受けていました。救済するための配置スケッチ案も作ってみたのですが現実的にはなかなか難しいものがあります。ただ、道路拡幅をしているのも同じ市のセクションですから何とかならなかったものか・・・。
内川沿いは近年護岸や歩道が整備されていますが、本当に市民にとって良い場所になっているのか?
以前は内川沿いの建物はこんな風に川に向かった通風や景色を愉しむための開口部に特徴がありました。
しかし、新しい建物は、そういう必要がなくなったからでしょうか、様変わりしました。川に対する優しい感覚が生み出すヒューマンなスケール感が回復していくことを祈っています。
Walking along the Uchikawa riverside, I found an old traditional Zashiki building, Japanese style reception room, being torn down into pieces. The Zashiki is the place where Tazawa Inafune, a famous female novelist was born and grew up until she left for Tokyo when she was 17. It's one of the hitoric and scenic places of Tsuruoka City.
A few months ago I was asked for advice on the matter by some city officials; how we can save the traditional building of Tazawa Inafune from being demolished by the road widenning of Tsuruoka City!! That's not a commedy, but a tragedy written, played, and directed by Tsuruoka City itself.
髙谷時彦
建築・都市デザイン
Tokihiko Takatani
architect/professor
Takatani Tokihiko Studio architecture/urban design Tokyo
Graduate School of Tohoku Koeki University. Tsuruoka City. Japan