まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

桜の鶴岡公園から鶴岡まちなかキネマへ

2022-04-18 11:48:58 | 建築・都市・あれこれ  Essay

鶴岡にも大変ご無沙汰していました。桜の季節です。雪国の人々は、本当に桜の季節、春の訪れを心待ちにしています。

お堀端から、ちょっと藤沢周平記念館へ。新しい展示を見たかったのですが時間の関係で次回にしました。

商工会議所の前を通ります。タブノキが元気でよかったです。

山王商店街を通ってまちなかキネマへ。大変さみしいです。

2期工事を予定していた大きな鉄骨造のD、E棟がなくなったので、建物の側面が良く見えるようになりました。今度はこちら側に新しい出入り口ができるというのが、市から発表の計画案には記されていました。

来週は、ウクライナ支援の「ひまわり」が上映されるので多くの人が訪れると思います。私も何とか見に来たいものです。

 


日和山小幡楼でランチ

2022-04-18 11:32:02 | 公共建築 Public architecture

コロナで暫くご無沙汰していました。久しぶりに日和山小幡楼へ。桜の季節ですがあいにくの小雨パラパラの天気。

しかし中に入ってみると、平日にもかかわらず、お客さんでにぎわっていました。パンがおいしいんですね。

酒田名物のつるしびな、笠福がみせ土間の雰囲気によく似合っています。

みなとの見える窓際が人気のようです。

2階の座敷をのぞいてみると、やはりみなとが見える席に並んでいます。洋館の日和亭に行ってランチをいただきましたが、平日は主婦の方や、熟年ご夫婦が中心なんですね。前回は週末だったので、若いカップルの方々でにぎわっていました。

2階の座敷は、貸し出してくれるということなので、何かイベントができないものかと、考えています。

 

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko Takatani

architecture/urban design

 

 


建築は音楽のように人生に寄り添ってくれるもの

2022-04-11 22:54:59 | 建築・都市・あれこれ  Essay

フィンランドの国民的建築家A.アアルトが次のようなことを講演で語っているという(小泉隆2020 p4、自分にわかりやすく書き直している。正確な表現ではないのであしからず)。

・・・音楽は人生の悲劇や喜劇とともにある。建築の形態やデザインも音楽のようなもの。人生とともにあり、ひとを実直で幸せな感覚に満ちたものにすることができる・・・・

 音楽は確かに、つらいときにも楽しいときにも私たちのそばにいてくれる。ああそうか、建築も同じなのか。今更ながらすごく腑に落ちる。アアルトの建築の中にいるときの、あの落ち着いて満ち足りた感情、それを音楽に浸っているときと同じだと考えればいいのだろう。

 「建築は凍れる音楽」というゲーテ?の言葉はよく聞かされる。なぜかこの言葉が学生時代の「施工」の試験に出たことを思い出す。時間を構造化した音楽に対して、空間を構造化した芸術が建築だと考えれば、この言葉には納得がいく。しかし、音楽も建築も人とともにあり、感情の友としてふるまってくれるものだという非常に単純な事実の方が、ずっと大切なことだと思えてくる。

 自分が設計している建築空間を音楽だととらえれば、エスキスをする手の動きも自由に調べを奏でてくれる・・・ならいいのだが。

参考文献:

小泉隆 2020『アルヴァ・アアルトのインテリア 建築と調和する家具・プロダクトのデザイン』学芸出版社