まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

日野皓正さんのこと(2)

2012-11-11 21:33:31 | 建築・都市・あれこれ  Essay

コンサートでの日野皓正さんのことば。


「とにかく一番大事なのはオリジナリティ」。
「ピカソとモジリアーニはまったく違う(たまたま先日見た『ミッドナイトインパリ』に二人は同時代人物として登場していたのを思い出しました)」。

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「自分も一時期『日野はマイルスになった』といわれた」。
「コルトレーンとロリンズは音を一つ聴いただけで違う、そうでしょう」と一番前にいた私に向かっていう。私はよく分からないまま大きくうなずく。

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休憩時間にご紹介いただいた、芥川賞作家辻原登氏から「建築家がうらやましい。ものを創りだす芸術であり計算も必要・・・職業自体を尊敬する・・・」とのお言葉。有難いと同時に、先ほどの「オリジナリティ」という言葉が頭の中を駆け抜けた。休むことはできない。


まちキネで日野皓正を聴く

2012-11-11 10:50:47 | 建築・都市・あれこれ  Essay

まちキネで日野皓正さんの演奏を目の当たりにすることが出来ました。

まちキネのエントランスホールですから、ステージも含め平土間ということになります。わたしは奮発して一番前の中央席。日野さんは私の横の縦通路から一番に登場。みんなが出てくるのを待つ間、最初に発した言葉は私に対してのものでした。「テーブルに何もないじゃない。のみながらでいいんだよ」。わたしも緊張して「ありがとうございます」。何も飲み食いせずに集中して聴くつもりでした。

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私は、日野さんがニューヨークに行く前1970年代前半のアルバム、ジャーニーインツーザマインドやインツーザヘブンなどが好きでアルバムを買ってよく聴いていました。その後は時々テレビで拝見していたくらいですが、念願かなっての初ライブです。最初の曲は弟の亡き元彦さんにささげた曲。インツーザマインドにもサンクストコ(トコは元彦さんの愛称)という曲がありました。私も子どもの頃(今もですが)友人からはトコ(方言でインイントネーションは違いますが)と呼ばれていたので、少々親近感があります。

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このコンサートは鶴岡出身のいそみひろしさん(上写真のドラマーです)のトリオに日野さんがゲスト出演したものです。磯見さんのトリオももちろんすばらしいプレイを聞かせてくれました。いそみさんは東京でご活躍ですので一度聴きにいきたいものです。