まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

JIA東北大会で山形ビエンナーレを愉しみました

2022-09-26 23:55:37 | 建築・都市・あれこれ  Essay

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この週末2日間はJIA東北大会(in山形)の催しを楽しませてもらいました。初日のシンポジウムでは、この数年取り組んできた酒田市日和山小幡楼の報告をしました。建築家の方々への発表ということで、今までのパワーポイントに大きく手を入れて、建物のもっている歴史的、社会経済的、建築的な価値について総合的に語り合える題材になるように努めました。

2日目は、初日の緊張から解放されて、皆さんと山形のまち歩き。ちょうど山形ビエンナーレの開催最終日でした。歴史的建築文翔館(旧県庁)の前での踊りは迫力満点。みんな楽しそうに踊っていたのが印象的です。後でニュースを見ると中学生がたくさん参加していたようです。道理で若いエネルギーが充満していたはずです。

こういった公の建物だけでなく、民家でも面白い催しがありました。下写真の仏壇屋さんの敷地の中の3つの蔵が会場です。うち一つはきちんとしたお寺であることに驚きました。安藤広重の直筆など普段は全く縁のないものに出会うことができました。400年以上、戦火にも地震などにもあっていないまちには、思わぬお宝が眠っているんですね。素晴らしい。

そして、ビエンナーレの主会場の一つがQ1(きゅういち)。旧第一小学校校舎という意味だそうです。

中も刺激的です。写真がうまくとれていないですが、なかなかの迫力です。巧みなリノベーションです。

楽しく過ごした・・・といえば忘れていけないのが初めての芋煮会。山形が発祥の地だそうです。大空とおいしい空気もご馳走でした。

山形には楽しい場所がたくさんありそうです。何より皆さんが愉しんでいる姿が印象に残りました。

準備だけでなく当日もご案内いただいた、JIAの皆さまどうもありがとうございました。前日のシンポジウムで発表の機会をいただいた、Y先生ありがとうございました。また一緒にパネルディスカッションをした皆様、進行の皆様がた、大変お世話になりました。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko Takatani

architecture/urban design

 


丸亀町駐車場は元気に働いていました

2022-09-26 23:15:12 | 民間建築 Private Sector Building

父の法要のため、高松へ里帰り。

下写真は故郷で初めて設計した丸亀町駐車場。JR高松駅から、目的地に向かう道すがら、立ち寄ってみました。十数年経っていますが、外壁もきれいに使われていたので、うれしくなりました。

穴あきのレンガブロックを単独に積み上げた、オリジナルのルーバー。適度な目隠しになっています。シルバーに鈍く輝く壁部分には立ハゼのガルバリウム鋼板を横使いにして使いました。今でこそ、標準的な使い方になっていますが、当時、屋根材を壁に、とりわけ、ハゼを横方向に使う事例はほとんどなかったのではないでしょうか。汚れもなくきれいです。レンガにもスクラッチを入れましたが、汚れはないようです。

上写真の背後には三越、そして右手奥には、ドームがあります。こちらは、私の設計ではありませんが、まちのシンボルとしてつくられたものです。時間のある時に見にきたいと思います。

目的地に歩を進めます。(上写真)電車の右手の敷地は、私の母校、城内中学校の跡地。仮囲いのままというのは残念な光景です。そのまま歩くと、朝日町のドック(下写真)。60年前とそんなに変わっていないように思いますが、勘違いかもしれません。私の中の時間が止まっているだけでしょう。

いろいろなことを思い出します。次回、ゆっくり歩きたいものです。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko Takatani

architecture/urban design

 

 


JIA東北建築家大会での報告

2022-09-08 14:03:47 | 建築・都市・あれこれ  Essay

日本建築家協会(JIA)東北建築大会で、山形県酒田市の日和山旧割烹小幡を紹介する機会をいただきました。建築家で東北公益文科大学の矢野英裕先生にご推挙いただきました。会場は山形市ですが、ポスター(フライヤー)の写真には酒田の山居倉庫が使われています。私の報告も酒田の老舗料亭の建築を未来にそして人々につなぐという話なので、タイムリーです。

会場や、大会の内容は下記のとおりです。

9月24日(土) 山形県生涯学習センター 遊学館2階ホール・ギャラリー
10:00-17:30   ギャラリー展示
13:00-     開会宣言・来賓挨拶

[ 第一部] 
13:30-14:40  基調講演:松隈 章 氏
14:40-15:40  事例紹介:北原 啓司 氏|高谷 時彦 氏

[ 第二部] 
15:55-17:30  パネルディスカッション:
松隈 章  氏(聴竹居倶楽部代表理事)
高谷 時彦 氏(建築家・元東北公益文科大学教授)
井上 貴至 氏(山形市副市長)
宮本 晶郎 氏(山形ビエンナーレ2022 プログラムキュレーター)
小松 正和 氏(建築家・日本建築家協会東北支部副支部長、山形地域会長)
北原 啓司 氏(弘前大学特任教授)[ コーディネーター]

17:30-18:00
「 東日本大震災から10年」企画の総括

山形市では現在山形ビエンナーレが開かれていますし、ちょうど山形名物芋煮会の季節ということでそちらにも参加できるのが楽しみです。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko Takatani

architect/urban designer