芝浦工大前田先生たちのご尽力で『アーバンデザインセンター-開かれたまちづくりの場』が書店に並び始めました。
この本は故北澤猛東大教授の提唱したアーバンデザインセンターについての実践的研究を集大成したものです。北澤先生がなくなられた後、志を同じくする研究者や実践者の方々によりまとめられました。
アーバンデザインセンターはまちづくりに空間的側面を切り口として取り組み、専門家に主導され、かつフィジカルな実態としての活動の場を持つというものです。国や地域により様々な形態がありますが、大学により設置された地域連携機関もそのひとつです。
北澤先生にUDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)に呼んでいただいて、私たちの東北公益文科大学・公益総合研究センター(当時は公益総合研究所)の大学院生の手による地域連携活動を報告したことが、この本で一文を記すことになるきっかけでした。
私たちとしては、公益総合研究センターの研究実践活動が、私も実際に訪れてその充実振りに驚いたボローニャアーバンデザインセンターなど、世界的にも著名なセンターと同列に位置づけられていることを光栄に思います。
人懐っこい表情と、アーバンデザインのフィールドでの妥協を許さない厳しさが同居していた北澤先生のことを思い出しながら、この本から多くのことを学びたいと思っています。
Tokihiko Takatani
Architect/Professor
Tokihiko Takatani and associates, architecture/urban design, Tokyo
Graduate school of Tohoku Koeki Univ. Tsuruoka city, Yamagata
高谷時彦/建築家・都市デザイナー
設計計画高谷時彦事務所/東京都文京区千石4-37-4
東北公益文科大学大学院/山形県鶴岡市馬場町14-1