新横浜駅前の改造計画がもう大分前に完成していますよという声を聞いて早速見学にいってきました。
環状2号線をまたぐ円形の歩道橋が完成していました(下左写真)。新横浜駅前の明快なシンボルとしてのリング形状は私たちが03年におこなわれたプロポーザルで提案したものです。下右写真はそのときの検討模型です。
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プロポーザルにおいては新横浜を歴史的な関内地区に対比的に捉え、未来的でスピード感・躍動感のあるデザインがふさわしいと考えました。関係する要素が錯綜する駅前空間はどうしてもごちゃごちゃとした雰囲気になりがちです。そこにわかりやすい円(丸)と直線という単純な幾何学を提案したのです(上右写真)。
小一時間ほど感想を語り合いながら横浜市職員のO氏たちと歩きましたが、ふと新幹線からの連想でフランスのTGVの駅の話になりました。私は一昨年訪れたストラスブール駅を思い出しました。わかりやすさ、ダイナミックな造形、機能的な解決(L.R.T駅が地下に)、まちを代表するイメージを作り出すメッセージ性の強さなど大変感心させられるものでした。
高谷時彦記 Tokihiko Takatani