「無条件的な救いの保証」という立場をとる人々は、神様の子供たちが、犬や豚にたとえられることはないと言います。しかしこの聖句が与える教訓は明白です。彼らは、神様と救い主イエス・キリストを知る知識を通して、この世の汚れから逃れました。彼らは悔い改めました。彼らはキリストの味方になりました。彼らは彼らの生涯を主にゆだねました。しかし彼らは世俗や罪の『穴』を再び思い出しました。エジプトから出た昔のイスラエルの民のように、彼らは「肉のなべのかたわら」と「にらとにんにく」を懐かしがりました。彼らは罪の楽しみを思い出し、あたかも、豚が洗われてもまた泥の中に転がるように、キリストを離れて再びこの世へ戻ってしまいました。どんなクリスチャンも、豚のように過ごしてはいけません。しかしペテロの教訓は、そのようなことが、あらゆるクリスチャンに起きる可能性があることを教えています。
聖霊も、この問題に対して明白な警告を与えています。「しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう」(Ⅰテモテ4:1)。これはいつ起きるのでしょうか?いつどんな人が「信仰から離れ去る」のでしょうか。それは今です。それは私たちが住んでいる今の世代であり、私たちが直面しているこの時代です。このことについて、これまで一度も考えたことがなかった方は、一度深く考えてみて下さい。今の時代こそ、間違いなく「惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去る」危険がある時です。