おびただしい人たちが信仰から離れ去っています。もともと彼らは、信仰の中に留まっていた人々でした。兄弟姉妹たちと共に教会に出席し、礼拝を捧げ、共に祈りあっていた人たちです。彼らはある時は熱心に福音を伝え、教会の活動のために資金を捧げてきた人たちです。彼らは教会の牧師たちであり、役員たちであり、指導的な立場に立っていた聖徒たちでした。それにも関わらず、彼らは信仰から離れて行きました。彼らは堅固でもなく、忠誠な者でもありませんでした。
やがて、終末の時代、サタンの最後の猛攻撃が起こります。迫害や言い尽くせない苦しみが襲ってきて、ある人たちは堅く立つことができなくなるでしょう。それは彼らが、この世の事物や、悪霊の仕掛けた罠に魅惑されるためです。悲しいことに、彼らは、十字架の救い主に対する忠誠心を捨て去るでしょう。彼らはキリストを愛していると公言しながら、キリストが語られた真理に背を向けてしまいます。彼らも以前はキリストの側に付いていました。ところが、世の誘惑や試練が襲う時に、彼らは敵の側に加わるようになるのです。
しかし、よく聞いて下さい。もし皆さんが「永遠の命」を願うのであれば、皆さんは必ずそれを手に入れることができるのです。それは毎日、毎瞬間をキリストの内に留まることで可能になります。皆さんがキリストを選択して、そのお方の内に留まり続けるなら、皆さんは勝利することが出来ます。キリストは失敗なさることがありません。失敗することなど出来ません。そのお方は真実なお方であり、「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない」(詩篇55:22)と言われる方です。そのお方の内に留まる限り、そのお方は常に皆さんの内におられるでしょう。「イエスは彼に言われた、『わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない』」(ヨハネ14:6)。
ヨハネが主について記したのは「そのあかしとは、神が永遠のいのちをわたしたちに賜わり、かつ、そのいのちが御子のうちにあるということである。御子を持つ者はいのちを持ち、神の御子を持たない者はいのちを持っていない」(Ⅰヨハネ5:11、12)ということでした。