ボランタリー画廊   副題「げってん」・「ギャラリーNON] 

「げってん」はある画廊オーナとその画廊を往来した作家達のノンフィクション。「ギャラリーNON]は絵画を通して想いを発信。

ギャラリーNON(53) DON小品展

2012年01月16日 | 随筆
 小倉北区京町にある珈琲館DON(軽食喫茶店)は、店主のご趣味だと思うが、壁に年中絵が掛けてある。24人の作家をパネリストにして半月毎に作品が入れ替わる。小品10点くらいを飾ることができる。店主は画商行為は一切なさらないので、作家側からすれば自由な発表の場といったところである。
 私がパネリストの一人となったのは2008年であったから2011年は4回目の発表となった。フワッとお仲間に入れてもらったので、出品意識もフワッとしており肩に力が入った覚えが無い。その分、普段着の私が表れているのではないかと思う。

 2011年11月末で、日明港と彦島港を結ぶ関門フェリーが廃業するというので、廃業一週間前、こんな航路があったことを覚えておこうと乗り込んだ。所要時間は僅か15分程度であるが、澄み切った空気に雲間から陽射しがあり、強い風のせいか船は揺れた。スケッチをすると酔いそうだから、舟の中央に跨って眺めを楽しんだ。沖合いから住金・小倉工場を見ると戦艦のようだ。
 

右左に貨物船が走る狭い海峡を、このフェリーは横断歩道のない国道を横切るように上手に走る。
なぜこの航路を閉じるのだろう。このところ高速道路通行料が安くなったり高くなったり、ETCばかり売れたり、円高で石油の値段が上がったり、およそ政治性が感じられないことが続いている。

 彦島に着いた。車をこの島の出来るだけ外周を走らせた。
 西山海岸に出ると空は雲がかき消され、この時季にしては明るすぎる陽射しとなった。つぎつぎに押し寄せる波をスケッチしながら、描き逃したかっこいい波が又来るのを待つ。また描き逃す。
 波の絵が描けた。



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